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【アナリストの眼】イワキはジェネリック市場拡大が追い風、化成品はタイに製造拠点を、株価戻り足
<業績&株価分析>
医薬品・医薬品原料商社のイワキ <8095> に注目したい。株価は水準を切り上げて11年8月の戻り高値を突破した。上げ足に弾みが付きそうだ。
医薬品事業(医療用・一般用医薬品)、医薬品原料・香粧品原料事業、食品原料・機能性食品事業、化成品事業(メッキ薬品、農薬原料、医薬中間体)などを展開している。ジェネリック医薬品・原料関連の拡大戦略に加えて、アジア戦略も強化する方針である。化成品事業ではタイの製造拠点の今秋稼働を予定している。
今期(13年11月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。ジェネリック関連市場の拡大を追い風として医薬品原料・香粧品原料が好調な模様だが、化成品事業などに不透明感が強く、製品開発費など販管費の増加がマイナス要因として営業減益見込みとしている。薬価改定や景気変動の影響を受けるが、収益柱のジェネリック医薬品・原料の市場が拡大しているため、会社予想は保守的な印象も強く増額の可能性がありそうだ。
株価の動きを見ると、安値圏160円~170円近辺でのボックス展開から上放れた後は、水準を切り上げる展開が続いて3月に入って上げ足を速めた。3月12日には234円まで上値を伸ばして、11年8月の戻り高値229円を一気に突破した。3月22日の終値217円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は12.2倍から12.3倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.4倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。3月12日の234円まで上げ足を速めたため、目先的な過熱感を強めて足元は上げ一服の形だが、強基調を継続している。今期業績の会社予想は保守的な印象が強く増額の可能性があることも支援材料であり、短期調整一巡後に上値を試す展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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