【銘柄診断】エヌアイデイ株価08年の1800円が視野に、業績好調

2013年3月18日 09:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  システム開発と情報処理サービスが主力のエヌアイデイ <2349> (JQS)に注目したい。株価は高値圏モミ合いから上放れの動きを強めている。

  今期(13年3月期)の連結業績見通しについては、本社移転関連費用などの特別損失を計上するため11月5日に純利益を減額修正し、売上高が前期比3.2%増の153億円、営業利益が同20.5%増の10億50百万円、経常利益が同14.5%増の10億30百万円、純利益が同52.0%増の5億円としている。通期予想に対する第3四半期累計(4~12月期)の進捗率は売上高が72.6%、営業利益が56.4%、経常利益が59.9%、純利益が59.8%とやや低水準だった。情報システム事業や子会社NID東北で不採算プロジェクトが発生した模様だが、主力の通信システム事業では自動車・医療・モバイル関連、情報システム事業では流通・生損保・共済関連、ネットワークソリューション事業では運輸・生損保関連の受注が好調であり、挽回可能としている。

  株価の動きを見ると、1月7日に戻り高値となる1720円まで上昇した後は上げ一服となり、概ね高値圏1600円近辺でモミ合う展開だったが、足元では徐々に水準を切り上げて上値を試す動きとなってきた。今期好業績見通しを評価する動きだろう。3月15日の終値1644円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS132円08銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1654円81銭で算出)は1.0倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線を挟んでモミ合う形だが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に水準を切り上げている。日柄整理が完了した模様で、高値圏モミ合いから上放れの動きを強めている。08年5月以来の1800円台が視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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