【編集長の視点】日本橋梁は株式分割も純益下方修正で乗り換え売りが先行し急反落

2013年2月15日 10:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  日本橋梁 <5912> は、50円安の350円と急反落している。前日14日大引け後に今3月期第3四半期(3Q)決算の開示に合わせて、3月通期純利益の再下方修正と株式分割の好悪両材料を発表、業績減額を嫌い利益確定売りが先行している。同社株を手掛ける短期筋の個人投資家は、今年2月13日に新規株式公開(IPO)され連続ストップ高となっているメドレックス <4586> (東マ)などの値動きの軽いIPO株などにシフトしており、上値の重くなった同社株は乗り換え売りの対象にもなっている。

  同社の3月期業績は、昨年11月に売り上げと純利益を期初予想より下方修正し、営業利益と経常利益を上方修正したが、純利益は、その下方修正値よりさらに1億円引き下げ4億円とした。前日同時公表の中期経営計画で2016年3月期に経常利益10億円(今期予想9億円)を目指すが、その達成に向け約1億4000万円の構造改革費用を見込んだため再下方修正した。営業利益、経常利益は11月の上方修正値に変更はなく、3Q営業利益は13億7300万円(前年同期は2億600万円の赤字)と大幅に黒字転換し、純利益は8億200万円(前年同期比94%減)となり、それぞれ3月通期業績をすでに4億7300万円、4億200万円上回って着地した。

  株式分割は、全国証券取引所が進めている「売買単位集約行動計画」に沿い売買単位を100株とするため、3月31日を基準日に1株を2株に分割し、単元株式数を50株から100株に変更する。

  株価は、東日本大震災後の復旧・復興需要や老朽橋梁などの社会インフラ整備需要などを手掛かりに上場来高値1150円まで急騰し、積み上がった信用買い残の重みで224円安値まで値を崩し、「アベノミクス」効果で底上げしてきたところである。下値では強弱感の拮抗が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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