サンコーテクノ:耐震工事ではなく、細かい補修関連であと施工アンカーの売上が大きく伸びる

2013年2月14日 09:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■第3四半期は増収大幅増益、最終利益は前年同期比90.1%増

  オールアンカーで有名なサンコーテクノ <3435> (JQS)は13日、今期13年3月期第3四半期連結業績を発表した。

  今期第2四半期を上方修正しているように今期の業績は順調に推移している。売上のけん引役となっているのがあと施工アンカー。耐震工事ではなく、細かい補修関連の部分が大きく伸びている。また、太陽光発電用パネルの架台を地盤に設置する際に使われるディア・アーススクリューの売上も伸びている。

  第3四半期連結業績は、売上高108億54百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益6億83百万円(同67.7%増)、経常利益6億62百万円(同75.0%増)、純利益3億41百万円(同90.1%増)と増収大幅増益となった。

  事業別業績は、ファスニング事業は、マンションや倉庫などの建築需要の伸びを受けて、主力製品である金属系・接着系アンカーや電動油圧工具の販売が順調に推移したことから売上高84億32百万円(同5.6%増)、セグメント利益6億22百万円(同52.0%増)と増収大幅増益。

  リニューアル事業は、FRPシート関連製品や外壁補修関連製品が順調に推移した。また、太陽光関連ではメガソーラー物件の受注や中規模物件の引合いが好調であったことから、売上高20億96百万円(同12.0%増)、セグメント利益98百万円(前年同期△6百万円)と2ケタ増収大幅増益であった。

  センサー事業は、電子基板関連で試験機関連製品が好調に推移したが、アルコール測定器の売上が伸び悩んだ。この結果、売上高3億94百万円(同10.4%減)、セグメント利益△55百万円(前年同期△9百万円)と減収減益。

  通期連結業績予想は、売上高149億50百万円(前期比7.9%増)、営業利益6億60百万円(同13.2%増)、経常利益6億円(同2.8%増)、純利益3億50百万円(同22.6%増)と増収増益を見込む。

  今後、耐震工事、震災復興・復旧工事、メガソーラー関連など同社のアンカー需要は本格的に高まるものと予想されることから、株価は12日に年初来の最高値2,434円を付けている。しかし、13日の引け値2,250円で見る株価指標は、予想PER13.0倍(今期予想一株当たり純利益172.01円で算出)、PBR(実績)0.68倍、配当利回り1.56%と割安であることから、3,000円台を意識した動きが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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