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出光興産がカナダ産LNG輸入へ、加アルタガスと合弁会社を設立
出光興産とカナダのガス事業会社アルタガスは29日、カナダ産のLNG(液化天然ガス)およびLPG(液化石油ガス)のアジア向け輸出・販売の共同事業に関する可能性を調査するため、合弁会社とパートナーシップを設立することに合意したと発表した。
同パートナーシップでは、アジアにおける天然ガス需要拡大に対応するため、両社の強みを生かしてカナダから長期にわたり、安定的でかつ経済性に優れたガスの供給を目指している。同パートナーシップで供給されるLNGは、アジア最大のLNG消費国である日本にとって非常に有益であると共に、日本及び成長著しいアジア市場へのエネルギーソースの多角化と安定供給に貢献する。一方、今回の共同事業はカナダのエネルギー供給の拡大に繋がり、カナダにとっても長期的な利益をもたらすと考えられている。
今回、出光とアルタガスは、カナダの法制度に則り、事業の意思決定を行う合弁会社と事業を遂行するリミテッドパートナーシップを設置する。合弁会社の社名は「アルタガス出光マネジメント株式会社」で、出資は両社グループよりそれぞれ折半となる。リミテッドパートナーシップの名称は「アルタガス出光ジョイントベンチャーリミテッドパートナーシップ」で、出資は折半となる。
なお、出光は合弁会社、リミテッドパートナーシップ設立のために、出光の現地法人として、「出光カナダコーポレーション」および「出光カナダガス株式会社」を合わせて設立する。
具体的には、天然ガスの液化設備をカナダ西海岸に建設することについてフィージビリテイースタデイー(FS)を実施し、2014年完了を目指す。なお、天然ガスの輸送は、アルタガスの子会社であるPNG社(Pacific Northern Gas)のパイプラインを利用して行う予定。FSの結果、許認可の承認、液化設備の完成を踏まえ、早ければ2017年のLNG輸出・販売を目指す。
また、LPGの輸出・販売についても共同調査を行う。FSでは冷凍・液化設備、販路などについて調査し、2013年完了を目指す。FSの結果、許認可の承認、設備の完成を踏まえ、早ければ2016年にもLPGを輸出・販売することを目指す。
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