【狙い場・買い場】4年来の上値フシにアタックの東芝テック、上抜けから大化けも

2013年1月7日 12:20

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東芝テック <6588> は、3円高の449円と3営業日続伸し、2012年大納会につけた昨年来高値に顔合わせしたあと、8円安と伸び悩むなど高値もみ合いを続けている。この高値水準は、この4年来、チャレンジしては撃退された正念場でもあり、利益確定売りが交錯しているが、上抜けば、一気に溜め込んだエレルギーを放出する場面も想定され、さらに大化けするチャンスも示唆してもいる。

  同社株の高値追いは、チャートを見れば一目瞭然のように、低位値ごろ株特有の派手な値動きがあったわけではない。急騰もない代わりに大崩れもなく、下値をコツコツ切り上げ、気がつけば、6月4日につけた年初来安値257円から半年かけて同高値まで7割高していたのである。

  このジリ高展開は、上げ材料を一歩一歩確かめながら織り込んできたことを意味している。上げ材料は、昨年4月に発表した米国IBMからのリテール・ストア・ソリューション(RSS)事業の買収と7月に発表した積極的な中期経営計画である。約680億円で買収したRSS事業では、東芝テックのPOS(販売時点情報管理)端末の世界シェア8%とIBMのシェア18%が合算されてグローバル・ナンバーワンに躍り出て、これをベースにした中期経営計画では、2年後の2015年3月期に売り上げ5200億円と今期予想比26%増、営業利益320億円と同88%増を目標にしているのである。

  確かに現在の収益水準からしたら、PER評価では20倍と市場平均を上回ることは否めない。昨年11月に今3月期業績を上方修正し、純利益を期初予想の49億円から60億円(前期比2.3倍)へ引き上げV字回復を鮮明化したが、RSS事業買収はこれから本格寄与してくるからだ。このところ日本企業による海外M&Aが活発化しており、この評価は「良いM&A、悪いM&A」で分かれているが、RSS事業買収は、「良いM&A」となるはずである。株価は、今後もこの高変貌期待を地道に確認しながら織り込んで行くことを示唆しているのである。

  株価は、2009年は437円、2010年は417円、2011年は436円の各高値に3度チャレンジしてそのたびごとに撃退され200円台まで大きく調整した。このことは、この高値水準を上抜けば、2007年5月高値759円まで上値フシらしいフシがないことを意味している。さらに大化けを期待して押し目買い対処で妙味十分である。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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