【アナリストの眼】JPNホールディングス株価、業績下方修正を織り込む

2012年12月28日 11:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  JPNホールディングス <8718> (JQS)は、サービサー事業(債権回収)、アウトソーシング事業(人材派遣、テレマーケティング)、および保育事業を展開している。

  12月11日に今期(13年1月期)連結業績見通し下方修正を発表し、前回予想に対して売上高を11億円減額して71億円(前期比0.6%減)、営業利益を3.2億円減額して0.3億円(同80.9%減)、経常利益を3.1億円減額して0.5億円(同72.8%減)、純利益を2.3億円減額して0.8億円の赤字(前期は0.67億円の黒字)見込みとした。アウトソーシング事業は堅調だが、主力のサービサー事業での不良債権ビジネス市場縮小に伴う受託件数減少、保育事業での新規開園などの先行投資負担がマイナス要因となった模様だ。純利益については繰延税金資産取崩も影響した。なお期末配当金についても前回予想の10円から5円に減額修正した。

  株価の動きを見ると、12月11日の業績下方修正を嫌気して翌12日には一時前日比10.74%安まで急落する場面があった。その後は概ね360円~370円近辺で下げ渋る展開となっている。12月27日には一時420円まで急反発する場面があり、失望売りが一巡した可能性があるだろう。27日の終値382円を指標面で見ると、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS941円93銭で算出)は0.4倍近辺となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んでいるが、足元では短期調整一巡感も強めてきた。また週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートする形で反発の兆しを見せている。今期業績下方修正に対する失望売りが一巡したと考えられ、来期(14年1月期)の保育事業の収益化に対する期待感などで高値を試す可能性があるだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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