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【編集長の視点】全国保証は同じ東証1部直接上場のJALとはなお株価格差
<銘柄ウオッチ>
全国保証 <7164> は、61円安の1488円と続落している。前日前場に上場来高値1619円まで買い進まれただけに、大納会で目先の利益を確定する売り物が続いている。
同社株は、12月19日に公開価格980円で東証第1部に直接上場され、公開価格がPER5倍台と超割安で、今3月期予想配当34円から配当利回りも3.4%となることから1016円で初値をつけ、1550円まで買い進まれた。
その後の初押し場面では、同社の業態が、住宅ローン保証を中核とする信用保証事業で、安倍新政権で今後編成される補正予算・経済対策、追加金融緩和策では政策メリットを受ける「アベノミクス」関連株の一角に位置するとして下値買いが再燃し、上場来高値追いとなった。
今年に東証1部に直接上場したIPO(新規株式公開)株は、同社と9月19日に再上場したJAL(日本航空) <9201> の2銘柄しかないが、株価展開は対照的となっている。
JALは、売出し価格3790円に対して3810円で初値をつけ、上場来安値3210円まで売られ、今3月期業績の上方修正などで3905円まで買い進まれたものの、その後は3530円まで再調整、きょうの大納会も、30円安の3710円と3日ぶりに反落し、いまだに公開価格を下回って推移している。
市場の一部には、同社の経営再建が、民主党の後援者である同社名誉会長で京セラ <6971> の創業者である稲盛和夫氏に主導されており、民主党が今回の衆議院選挙で大敗したことが、政治的にも影響するとして買い手控え材料視されている部分もある。直接上場2社の新年相場での株価動向が、一段と注目されることになりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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