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【アナリストの眼】TKC、クラウドサービス拡充などが寄与、株価ダブル底
<業績&株価分析>
TKC <9746> は税理士を全国的に組織し、会計事務所や地方公共団体向けに特化した情報サービス事業を展開している。
今期(13年9月期)連結業績の会社予想は、売上高が前期比0.2%増の535億円、営業利益が同3.6%減の60億円、経常利益が同3.6%減の60億円、純利益が同18.9%増の37億円としている。セグメント別売上高見通しは、会計事務所事業部門が同1.6%増の387.5億円、地方公共団体事業部門が同4.9%減の115.0億円、印刷事業部門が同2.3%増の32.5億円としている。主力の会計事務所事業部門では、クラウドコンピューティングサービスの拡充なども寄与して、ソフトウェアレンタルやシステムコンサルティングが堅調に推移する模様だ。全体としては営業減益の見通しだが、保守的な会社予想という印象も強い。
株価の動きを見ると、11月5日に発表した前期(12年9月期)連結業績と今期業績見通しを受けて軟調展開となり、11月15日と30日には年初来安値となる1390円まで調整した。今期の営業減益見通しに対する失望感と考えられる。ただし足元ではやや下げ渋り感も見え始めている。12月4日の終値1418円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS138円83銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間44円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1975円33銭で算出)は0.7倍近辺となる。
週足チャートで見ると三角保ち合いから下放れて調整局面となっている。ただし年初来安値圏の1400円近辺でダブル底形成から下げ渋り感も見せ始めている。今期業績見通しに対する失望売りが一巡した可能性があり、ほぼ底値圏だろう。今期業績見通しの会社予想は保守的な印象も強いだけに、見直し買いの動きが強まる可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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