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【アナリストの眼】医療機器販売のメディアスホールディングス株価に動意、指標割安
<業績&株価分析>
メディアスホールディングス <3154> (JQS)に注目したい。株価は戻り高値に接近しており、上値を窺う態勢のようだ。
医療機器の販売・メンテナンスを主力として、介護福祉機器の販売・レンタルなども展開している。静岡県を地盤に、M&Aも活用して首都圏や東海圏での営業体制を強化している。今期(13年6月期)第1四半期(7~9月期)の連結業績は、売上高が前年同期比10.2%増、営業利益が黒字化、経常利益が同4.4倍、純利益が黒字化となった。診療報酬改定や競争激化などに伴う販売価格下落の影響はあったが、首都圏エリアにおける営業強化や仕入れ条件の改善などが奏功して営業損益が改善した。
通期の見通しについては前回予想を据え置き、売上高が前期比2.4%増の1360億円、営業利益が同20.7%増の10億円、経常利益が同16.3%増の13億円、純利益が同51.5%増の6億78百万円としている。医療機関の経営改善に繋げる各種提案・サービスの提供、東京都内の営業体制刷新などの営業強化策が寄与する模様だ。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が23.9%、営業利益が19.8%、経常利益が21.4%、純利益が19.3%である。営業損益の改善状況を考慮すれば、特にネガティブな水準とは言えないだろう。
株価の動きを見ると、10月10日に戻り高値1650円を付けた後に反落して、10月26日には1480円まで調整した。しかし足元では1500円台後半まで戻している。第1四半期での営業損益の改善を評価した形だろう。12月3日の終値1585円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS235円76銭で算出)は6~7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間55円で算出)は3.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1951円49銭で算出)は0.8倍近辺となる。
週足チャートで見ると、一旦は割り込んだ26週移動平均線を回復した。短期調整が一巡して出直り態勢のようだ。月足チャートで見ても着実に右肩上がりのトレンドを維持している。指標面には割安感があり、10月10日の戻り高値1650円、7月17日の年初来高値1700円を試す可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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