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【アナリストの眼】P&Pホールディングス株価、上場後動き煮詰まり上値期待
<業績&株価分析>
P&Pホールディングス <6068> (JQS)は、販売支援や人材派遣を手掛けるピーアンドピー(9月26日上場廃止)の純粋持株会社として設立し、10月1日に新規上場した。株価はモミ合い展開が続いているが、煮詰まり感を強めている。きっかけ次第で上放れの可能性があるだろう。
今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)の連結業績は、売上高が前年同期比1.2%増、営業利益が同0.9%増、経常利益が同0.2%減、純利益が同12.9%増となった。主力のSPO(セールス・プロセス・アウトソーシング・サービス)が同4.5%減収、HR(ヒューマンリソースサービス)が同10.8%減収とやや低調だったが、BYS(バックヤードサポートサービス)は大型案件受注が寄与して同61.4%増収だった。
通期見通しについては前回予想を据え置き、売上高が230億円~250億円(前期比1.4%増~10.2%増)、営業利益が5.5億円~6.5億円(同8.4%増~28.1%増)としている。レンジ形式の公表で経常利益と純利益は未公表だが、ネット通販やネットスーパーの市場拡大などを背景にBYSが好調に推移する模様だ。主力のSPOでは年末繁忙期や春商戦のキャンペーン獲得に向けて営業を強化する模様だ。なお連結月次売上動向(前年比、参考値)を見ると12年10月が1.2%減、12年4~10月累計が同0.9%増となっている。
株価の動きを見ると、11月7日に229円まで上昇する場面があったが、買いが続かず、11月以降は概ね200円~210円近辺の狭いレンジでモミ合う展開となっている。やや材料不足のようだ。12月3日の終値205円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結純利益およびEPSは未公表のため、営業利益予想のレンジ中間値を基に推定したEPS27円00銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は4.8%近辺となる。
純粋持株会社が新規上場して約2カ月が経過した。日足チャートで見ると時折動意付く場面があるが、足元では概ね200円~210円近辺の狭いレンジでモミ合う展開となっている。ただし煮詰まり感を強め始めており、きっかけ次第で上放れの可能性があるだろう。高配当利回りも支援材料となりそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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