関連記事
【アナリストの眼】アドバンスクリエイト株価、年初来高値が視野、2ケタ増益
<業績&株価分析>
保険代理店のアドバンスクリエイト <8798> (JQS)の株価は強基調への転換を鮮明にしてきた。8月に付けた年初来高値が視野に入りそうだ。
通信販売、国内最大級の保険比較サイト「保険市場(ほけんいちば)」、個人向け来店型ショップ「保険市場」で生命保険、医療保険、自動車保険などを販売し、元受保険会社や他の保険代理店との協業提携、再保険事業も強化している。
今期(13年9月期)連結業績見通しについての会社予想は、売上高が前期比10.0%増、営業利益が同26.9%増、経常利益が同25.4%増、純利益が同31.7%増としている。スマートフォン経由の資料請求が急増して保険契約件数が増加基調であり、主力の保険代理店事業の手数料収入が順調に増加する模様だ。来店型ショップの生産性も高水準の模様である。配当予想は前期比5円増配の年間40円(第2四半期末20円、期末20円)とした。
なお10月度の月次報告によると、申込ANP(新契約年換算保険料)は前月比12%減、前年同月比横ばいだった。年度替わりの施策変更の影響などで対面販売が低調だったが、一過性の影響としている。
また11月13日に自己株式の取得を発表し、取得株式総数の上限13万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合1.23%)、取得価額総額の上限1億円、取得期間12年11月14日~13年5月13日としている。
株価の動きを見ると、10月16日に年初来安値となる731円まで調整する場面があったが、足元では830円近辺に戻している。700円台での下値固めが完了し、自己株式取得も好感して強基調へ転換したようだ。12月3日の終値836円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円87銭で算出)は11~12倍近辺、予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は4.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS373円34銭で算出)は11倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャート見ると26週移動平均線を回復して、強基調への転換を鮮明にしている。好業績見通し、自己株式取得、指標面での高利回りなどを支援材料として出直りが本格化しそうだ。8月30日付けた年初来高値900円も視野に入るだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【編集長の視点】ファーストリテ4月高値接近、米高級ジーンズブランド買収を評価(2012/12/03)
・無視できない師走高のアノマリー、注目できる増配銘柄=浅妻昭治(2012/12/03)
・【編集長の視点】稲場製作所株価は7月高値奪回へ、今期も利益好調(2012/12/03)
・【今日の言葉】日本列島メンテナンス時代に(2012/12/03)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
