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アルコニックス:米国のUniverticalグループの全株式取得を決議
■めっき材料等を製造する独立系の金属・化成品メーカー
非鉄専門商社のアルコニックス <3036> は29日、同日開催された取締役会で、米国インディアナ州のUniverticalグループの全株式を取得することを決議した。
今回株式を取得するUniverticalグループは米国インディアナ州アンゴラ市に本社を置き、めっき材料等を製造する独立系の金属・化成品メーカーである。同企業グループは、米国内4法人の他、その傘下に中国蘇州の生産子会社を持ち、銅製品及びめっき用化学品等を製造し、自動車及びエレクトロニクスの巨大市場である米国及び中国を中心に19か国で販売を展開している。
アルコニックスは非鉄金属専門商社としてアルミ、銅、ニッケル及びレアメタル等を中心とした非鉄金属の国内取引、輸出入、三国間取引を行う一方、成長戦略の一環として積極的なM&A及び事業投資の推進を揚げ、非鉄金属専門商社の枠組みを超えた業容の拡大と製造業への進出を目指している。
アルコニックスでは、今後製造業の復権を目指す米国を拠点とした自動車及びエレクトロニクス業界に強固な顧客基盤を持つUnivertical企業グループは、ニッチマーケットでも基盤が強固な分野での北米市場シェアが60%に達する製品群を多数持ち、またアルコニックスにはない利益率の高い事業を持っているために、新たな企業グループ像を目指す同社にとってシナジー効果が大きいと判断した。また、世界第二位の経済規模を持つ中国の製造業にも食い込めることも大きなメリットの一つとして挙げている。
今回の株式取得を通じて、同社の事業内容に厚みを持たせるばかりでなく、次なる付加価値事業への展開を促進させる突破口とする。
今後の事業運営方針としては、Univertical企業グループの独自性を維持するという意味でも、現経営陣はそのままとして、同企業グループの優位性を最大限に発揮し、アルコニックスの販売力と相乗効果を発揮しながら事業を拡大する方針。
Univertical企業グループの11年12月期の業績は、売上高152百万米ドル、税引き前純利益13百万米ドル。
今後の株式取得までの日程は、11月30日にUNIVERTICAL HOLDINGS INC.を設立し、12月上旬に米国独占禁止法にかかわる連邦取引委員会への申請を行い、12月中旬に株式譲渡契約書を締結し、12月末に株式購入代金の払い込みを実施する予定。
Univertical企業グループの連結売上高は、2009年12月期73百万米ドル、2010年12月期129百万米ドル、2011年152百万米ドルと順調に売上を伸ばしていることから、アルコニックスにとっては、子会社化することで、売上の急拡大と共に今後の成長も期待できる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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