【アナリストの眼】立花エレテックは下期に期待、資本・業務提携の効果も、株価割安

2012年11月30日 10:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&銘柄分析>

  立花エレテック <8159> は、FAシステムと半導体デバイスが主力のエレクトロニクス商社で、EMS事業も拡大している。

  今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)連結業績は、売上高が前年同期比2.7%減、営業利益が同17.0%減、経常利益が同9.7%減、純利益が同7.2%増だった。FAシステム事業は同1.7%減収、半導体デバイス事業は同5.2%減収、情報通信事業は同21.3%増収、施設事業は同2.1%減収、その他事業は同14.9%減収だった。世界的な景気減速の影響で、主力のFA機器は半導体・液晶製造装置向けプログラマブルコントローラなど、半導体デバイスは自動車向けや白物家電向けなどが低調だった。

  通期については前回予想を据え置き、売上高が前期比3.2%増、営業利益が同3.9%増、経常利益が同1.8%増、純利益が同5.3%増としている。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が46.6%、営業利益が40.7%、経常利益が44.0%、純利益が45.5%である。期後半からの需要回復を見込み、6月に資本・業務提携した中堅FA機器商社の高木商会とのシナジー効果も期待される模様だ。ただし世界的な景気回復遅れの影響で、通期下振れの可能性もあるだろう。

  株価の動きを見ると、11月13日の直近安値622円から反発して26日には675円まで戻す場面があった。今期業績下振れ懸念はほぼ織り込んだ形で、足元の市場全体の地合い改善も追い風だろう。29日の終値643円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS125円13銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1777円51銭で算出)は0.3倍台となる。

  日足チャートで見ると9月以降は25日移動平均線を挟み、概ね610円~670円近辺でのボックス展開のようだ。また週足チャートで見ると26週移動平均線が抵抗線の形となっている。ただし10月10日の年初来安値608円をボトムに下値を切り上げて、調整一巡感を強めている。今期業績下振れ懸念は織り込んだと考えられるだけに、反発局面が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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