【アナリストの眼】東京個別指導学院株価、高利回りに見直し余地、今期大幅増益

＜業績＆株価分析＞

　　東京個別指導学院 <4745> は、小中高校生向け個別指導学習塾を首都圏中心に展開している。株価は調整が一巡して強基調へ転換の動きを見せている。

　　今期（１３年２月期）通期業績見通しについては９月２６日に上方修正を発表しており、売上高が前期比４．３％増、営業利益が同８１．３％増、経常利益が同７８．５％増、純利益が同２．８倍の増収増益見込みとしている。講師費用や新商品・サービス開発費用の増加などがコストアップ要因となるが、新規教室開校などの効果で在籍生徒数が順調に増加し、夏期講習会の好調も寄与した模様だ。

　　また１０月５日に中期５カ年経営計画を発表し、目標数値として１７年２月期の売上高１６３億円以上（１２年２月期比３０％増）、営業利益２３億円以上（同６．８倍）、教室数２２０（同２３教室増）、４月末の生徒数２万４５００名（同５３００名増）などを掲げている。映像を用いた演習型学習方法導入などによる個別指導強化、現教室の近郊エリアでの新規開校、新商品・サービスの開発強化、ベネッセホールディングス <9783> との連携強化、間接部門の効率化などを重点戦略としている。

　　株価の動きを見ると、１０月３０日の直近安値１３９円をボトムとして徐々に水準を切り上げている。足元では１４９円まで戻しており、調整が一巡して強基調へ転換する動きのようだ。１１月２８日の終値１４９円を指標面で見ると、今期予想ＰＥＲ（会社予想のＥＰＳ６円８４銭で算出）は２１～２２倍近辺、今期予想配当利回り（会社予想の年間６円で算出）は４％近辺、実績ＰＢＲ（前期実績のＢＰＳ１２０円０１銭で算出）は１．２倍近辺となる。

　　日足チャートで見ると２５日移動平均線、週足チャートで見ると抵抗線だった２６週移動平均線を回復してきた。徐々に下値を切り上げる形でもあり、調整が一巡して強基調へ転換の動きを強めている。今期好業績見通しや高配当利回りに見直し余地があり、出直り本格化が期待されるだろう。（本紙・シニアアナリスト水田雅展）（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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