【アナリストの眼】創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ株価、自己株式取得好感

2012年11月14日 10:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ <4573> (JQS)は、11月12日に今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)業績と自己株式取得を発表した。

  第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比2.1%減、営業利益が同44.4%減、経常利益が同44.8%減、純利益が同40.1%減だった。緑内障・高眼圧症治療レスキュラ点眼薬は薬価改定の影響などで減収だったが、米スキャンポ社の便秘症治療薬アミティーザの受託製造は順調な模様である。利益面は、ドライアイ治療薬やアトピー性皮膚炎治療薬などの研究開発費増加で大幅減益だった。

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比9.4%増、営業利益が同41.9%減、経常利益が同41.9%減、純利益が同40.4%減としている。レスキュラ点眼薬が薬価改定の影響を受けることに加えて、研究開発費の増加で減益見込みだが、通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が41.4%、営業利益が49.5%、経常利益が48.5%、純利益が51.9%と順調な水準である。米スキャンポ社はアミティーザに関して、7月に日本での慢性便秘症の製造販売承認取得、米国での腸機能障害治療薬の追加新薬申請、9月に英国での製造販売承認取得を発表している。販売地域や適応拡大に伴って受託製造の増加が予想されている。

  自己株式取得については、取得期間を12年11月16日~13年2月16日、取得株式総数の上限を2000株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合2.03%)、取得価額総額の上限を3億円としている。

  株価の動きを見ると、時折動意付く場面がありながらも、概ね7万円近辺のレンジで推移する展開だったが、13日には自己株式取得発表を好感して前日比16.25%高の8万3700円まで急騰する場面があった。13日の終値8万900円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS4115円73銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2000円で算出)は2%台半ば、そして実績PBR(前期実績のBPS8万2230円44銭で算出)は1倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、9月21日の7万7300円と10月17日の7万8000円を突破して、7万円近辺でのボックスレンジから一気に上放れの形となった。また週足チャートで見ると、下値を切り上げながら26週移動平均線を一気に突破したことで、強基調へ転換の可能性が高まった。中期的な収益拡大期待も支援材料として出直り本格化が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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