【アナリストの眼】テラ株価2段上げ近い、がん治療提供機関増で再度の上振れ可能性

2012年10月23日 09:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  東京大学医科学研究所発のテラ <2191> (JQS)は、がんワクチン療法の一つである樹状細胞ワクチンを中心として、化学療法や放射線療法などを組み合わせた独自のがん治療技術・ノウハウである「アイマックスがん治療」を医療機関に提供し、治療数に応じた歩合収入を収益柱としている。提携医療機関の増加に伴い、収益拡大が期待されるだろう。

  9月20日には、北海道大学によって出願されていた「MAGE-A4ペプチド」に係る特許が米国で成立したと発表している。北海道大学との契約により、各国における特許の成立に基づいて、全世界を対象とした専用実施権を行使することが可能になるとしている。

  今期(12年12月期)連結業績の会社予想は、7月30日に上方修正して売上高が前期比14.4%増の15億13百万円、営業利益が同50.9%増の1億07百万円、経常利益が同85.1%増の96百万円、そして純利益が同78.1%増の29百万円としている。通期会社予想に対する第2四半期累計(1~6月期)の進捗率は、売上高が53.4%、営業利益が149.5%、経常利益が162.5%、純利益が217.3%である。単純計算すると会社予想の下期は、第2四半期累計に対して減収減益見込みとなる。下期に研究開発費などの先行費用が発生するためとしているが、細胞治療技術開発事業および支援事業ともに順調な模様であり、再度の上振れの可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、8月下旬に400円台に乗せた後は強基調の展開が続き、10月9日には年初来高値となる850円まで上昇した。今期好業績見通しに加えて「MAGE-A4ペプチド」の特許成立やiPS関連なども材料視されたようだ。ただし短期的な過熱感を強めたこともあり、足元では上げ一服となって概ね650円~750円近辺の水準で推移している。22日の終値は686円となり前日比28円(4.25%)高と急反発した。

  日足チャートで見ると、反落して一旦は25日移動平均線を割り込む形となったが、22日の急反発で目先的には下げ止まりの形だろう。一方、週足チャートで見ると高値圏で上ヒゲを付けて反落している。26週移動平均線に対するプラス乖離率などで過熱感を残しているだけに、目先的には調整が必要だろう。ただし、息が長く人気化しやすいテーマ性に加えて、今期再度の上振れ期待も支援材料だけに、調整一巡後に上値を試す可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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