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【編集長の視点】イビデン戻り持続力乏しく安値を意識、インテルの株価下落が波及
<マーケットトーク>
イビデン <4062> は、5円高で寄り付いたあと43円安の1012円と売られて4営業日ぶりに急反落。戻りの持続力に乏しく、10月11日につけた年初来安値972円を意識する動きを強めている。
前日16日の米国市場で、取引時間終了後に米半導体大手のインテルが、7~9月期決算を発表、業績そのものは、市場予想を上回ったが、10~12月期業績見通しが市場予想を下回り、設備投資計画も下方修正したことが響き、株価も時間外取引で3.5%下落したことが波及、イビデンも、11月1日に発表予定の今3月期第2四半期(2Q)累計決算への懸念を強めて利益確定売りが先行している。
インテル関連株では、新光電気工業 <6967> も、2円高で寄ったあと5円安の501円と続落し、設備投資関連では半導体製造装置の東京エレクトロン <8035> が、30円高と買われたあと40円安の3480円と6営業日ぶりに反落してもみ合い、半導体試験装置のアドバンテスト <6857> も、7円高のあと16円安の923円と続落するなどいずれも警戒感を強めている。
インテルの7~9月期業績は、売り上げが前年同期比5%減、純利益が同14%減、1株利益が0.58ドルとなり、いずれも市場予想を上回ったが、10~12月期売り上げを131億ドル~141億ドルとして市場予想を下回った。12月期の設備投資も、前回予想の121億ドル~129億ドルから110億ドル~116億ドルへ下方修正した。
イビデンの今期業績も、第1四半期決算開示時の今年8月に下方修正、2Q累計純利益は、期初予想の50億円を10億円(前年同期比46%増)、通期純利益は、同130億円を90億円(前期比15%減)とそれぞれ下方修正した。円高により海外子会社への貸付金などに為替差損が発生し、関係会社清算に伴う特別損失計上が要因となったものだが、インテルの慎重な業績見通しで同社向けのバッケージ基板への影響が懸念され、イビデンの2Q累計決算動向が注目されることになる。
株価は、今期業績の下方修正と同時発表した自己株式取得を1386円高値まで150円高したが、自己株式取得終了とともに再調整して10年ぶりに1000円台を割り、年初来安値まで突っ込んだ。下値を再確認しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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