【株式評論家の視点】資生堂の利回り4.5%に、今3月期後半の回復期待し見直しへ

2012年9月28日 13:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  資生堂 <4911> は悪材料が重なり、現在も年初来安値圏での厳しい状況が続いている。安値圏だからこそ配当利回りは4.5%もの高い水準にあり、明らかに買い場にあることを訴えている。

  国内需要が低調なほか、海外で成長に向けたマーケティング費用を積極的に投下したため、今2013年3月期の第1四半期は営業損益が30億2100万円の損失(前年同期90億6400万円の黒字)となった。つれて9月中間決算について、営業利益を175億円から115億円(前年同期215億1800万円)へ引き下げたため、投資家の見切売りが先行し、8月1日には1065円の年初来安値に売り込まれた。

  ただ、会社側では通期の見通しである営業利益435億円、前期比11.2%増の予想を据え置いた。そうした今後の業績回復への認識が浸透するにつれ、株価も戻り歩調に転じてきた。しかし、尖閣問題をきっかけとする中国の暴動を受け、中国関連株として再び嫌気売りを誘う状態に陥ってしまった。配当利回りで下値は岩盤と見てよく、業績の推移を見守りながら反転相場への糸口を探す展開が予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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