【アナリストの眼】日本マニュファクチャリング、週足チャートは調整一巡感、低PER

2012年9月25日 09:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  製造請負やEMS事業を展開する日本マニュファクチャリングサービス <2162> (JQS)は、今期の好業績見通しに加えて、中期的な収益拡大期待に注目したい。

  開発・設計・実装・製造・修理・カスタマーサービスをワンストップで提供する「neo EMS=進化型のEMS」という事業戦略を掲げ、M&Aも活用して中国、マレーシア、ベトナムなどに積極進出している。中国では日系企業で初めて中国での労務派遣に関する営業許認可を取得し、中国労働学会の専門委員会メンバーに外資企業として唯一選任されている。

  今期(13年3月期)見通しの会社予想は、売上高が前期比41.4%増、営業利益が同4.0倍、経常利益が同3.9倍の大幅増収、大幅営業増益見込みである。11年7月に子会社化したTKRグループの通期寄与や、リチウムイオン電池関連の新規受注などが寄与する模様だ。純利益については特別利益一巡で同63.1%減見込みとしている。子会社の志摩電子工業日本と香港の連結は決算期変更のため9カ月分となる。通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が18.2%、営業利益が19.2%、経常利益が23.2%、純利益が21.4%だが、ほぼ計画水準の模様だ。

  株価の動きを見ると、9月13日には4万2900円まで戻す場面があったが、足元では再び4万円台を割り込んでいる。中国リスクが警戒された可能性がありそうだ。24日の終値3万5500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4627円27銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間300円で算出)は0.8%台、実績PBR(前期実績の連結BPS3万2707円18銭で算出)は1倍近辺となる。

  週足チャートで見ると26週移動平均線に押し戻されたが、6月の年初来安値圏3万円近辺をボトムとして下値を切り上げ、調整一巡感も強めている。好業績見通しに対して評価余地があり、戻りを試す展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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