【編集長の視点】久々に強い東京ドーム、業績V字回復に巨人軍人気、09年高値も

2012年9月14日 11:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  東京ドーム <9681> は、6円高の248円まで買われた。久々の強い展開。前日(13日)大引け後に発表した今1月期第2四半期(2Q)累計業績が、今年9月7日の業績観測報道通りに期初予想から上方修正されてV字回復したことを評価して低位値ごろの割安株買いが増勢となっている。

  前日に同様の2Q累計決算を開示したミサワ <3169> (東マ)は、材料出尽くし感を強めて急反落したが、東京ドームは、ドーム球場をフランチャイズ球場としているプロ野球・巨人軍が、前日も勝ち優勝へのマジックを1ケタと順調に減らしていることから、1月通期業績の上ぶれ期待を高め買い評価されている。

  東京ドームの2Q累計業績は、売り上げが期初予想を6200万円、営業利益が5億4700万円、経常利益が5億8900万円、純利益が7億200万円それぞれ上回り、前年同期比16%増収、3.6倍営業増益、36.7倍経常増益とV字回復し、純利益は、30億200万円(前年同期は27億3000万円の赤字)と黒字転換した。

  前年同期の東日本大震災の影響が一巡し、東京ドームでのプロ野球やコンサートイベントが順調に推移し、補修工事の時期が当初予定と異なり、子会社の松戸競輪場の業績が計画を上回ったことなどが要因となった。

  1月通期業績は期初予想を据え置き、純利益を45億円(前期は3億6200万円の黒字)と見込んでいるが、巨人軍が、セ・リーグ優勝を飾った場合、クライマックス・シリーズがドーム球場で開催されることになり、業績上ぶれ期待につながっている。

  株価は、今期業績のV字回復予想で年初来高値289円をつけ、200円台固めが続いて、今期第1四半期の黒字転換業績で上ぶれた。PER10倍台、PBR0.8倍の割安修正で年初来高値奪回から2009年6月高値341円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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