ルネサス、早期退職優遇制度を来月実施 募集人員は5千数百人

2012年8月9日 18:32

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 ルネサスエレクトロニクスは9日、会社法第370条(取締役会の決議に替わる書面決議)による決議によって、早期退職優遇制度を実施することを決議したと発表した。今回、労働組合への申し入れおよび労働組合との協議を経た上で実施を決議した。

 対象者はルネサスおよび国内連結子会社の社員で、募集人員は5千数百人。募集期間は2012年9月18日から9月26日の間で、退職日は2012年10月31日。優遇措置として、通常の退職金に特別加算金を加算して支給する。また希望者に対し、外部の就職支援会社による再就職支援を実施する。

 ルネサスは2010年4月の合併以降、営業利益率2桁を実現する安定的成長を目指してきたが、2011年度は東日本大震災やタイの洪水の影響に加え、世界経済の停滞等により売上高は大きく減少しており、業績の回復が急務になっている。このような状況の中、ルネサスは更なる収益基盤の強化に向け、生産効率化や財務基盤の強化等をより一層加速している。その具体的な施策の一つとして早期退職優遇制度を実施する。

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