『世界経済の減速見守る』展開、人気株にホコ先も!=犬丸正寛の相場展望

2012年7月13日 16:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

NYダウは6日連続の「陰線」となりジリ安。日経平均もジリ貧で、とくに、7月9日の東証1部出来高は12億8300万株と今年1月5に記録した今年最低12億5500万株に続く少ない出来高となった。日米とも気乗り薄の展開だ。

NYダウは6日連続の「陰線」となりジリ安。日経平均もジリ貧で、とくに、7月9日の東証1部出来高は12億8300万株と今年1月5に記録した今年最低12億5500万株に続く少ない出来高となった。日米とも気乗り薄の展開だ。[写真拡大]

  NYダウは6日連続の「陰線」となりジリ安。日経平均もジリ貧で、とくに、7月9日の東証1部出来高は12億8300万株と今年1月5に記録した今年最低12億5500万株に続く少ない出来高となった。日米とも気乗り薄の展開だ。

  これは、世界経済・景気の減速が背景としてあるようだ。もちろん、震源地は「欧州」。先ず、「マネー逃避」の動きによる欧州の嵐が、今年4~6月のマーケットに吹き荒れ、日本のマーケットも大きく下げた。現在は、マネー逃避はひとまず落ち着き、次は、欧州の実体経済の行方が最大の関心になっているものとみられる。

  欧州経済の下降・沈滞は関係の深い「中国」に波及し、さらに、中国の減速はアメリカ、日本へも連鎖が予想される。「日本がバブル崩壊後、20数年経っても経済停滞に見舞われているように欧州発の世界景気沈滞が長期化するのではないか」(中堅証券)という暗いシナリオである。

  しかも、足元の景気が急速に悪くなれば景気刺激策も期待できる。今は急いで手を打たなくてはいけない状況でもないからマーケットは膠着状態となってしまう。こういう時は、株式マーケットで言えば、経営に行き詰るところが出ることで景気テコ入れが出るものだ。今回の欧州不安は国家単位のことだから難しい。「次に何かが起きるまで動けない」(同)ということだろう。

  世界景気に停滞の心配が強いということになれば、「輸出関連銘柄」は動き難い。消去法で「内需関連銘柄」ということになるものの、たとえば、本来なら7月から太陽光発電の買取制度がスタートしているのだから関連銘柄の人気が盛り上がってよいのに元気がない。欧州景気不振で欧州の大手太陽電池企業が破綻するなど、欧州不振が響いているようだ。しかも、太陽電池製造国の中国では作り過ぎで在庫増による値崩れが起きているという。

  これから、夏本番で気温が上昇すれば清涼飲料、冷菓、エアコンなどのサマー・ストックが買われる可能性はある。また、中小型の人気銘柄に短期資金が向うことも予想される。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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