JX日鉱日石開発、米メキシコ湾で天然ガス産出を確認

2012年3月30日 11:34

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 JX日鉱日石開発は29日、同社が100%出資する米国法人JX Nippon Oil Exploration (Gulf) Limited(社長:大村 直司)が、権益を保有する米国メキシコ湾South Marsh Island 230鉱区 デイビー・ジョーンズ構造の超深部高温高圧層からの天然ガスの産出を、フローテストにより確認したと発表した。

 JX日鉱日石開発は、オペレーターのマクモラン社(本社:米国)等と共同で、2009年8月よりデイビー・ジョーンズ構造における探鉱事業を推進してきた。2010年1月には、South Marsh Island 230鉱区から同構造に対して掘削した試掘井により超深部における天然ガスの胚胎を確認し、2011年2月には、隣接するSouth Marsh Island 234鉱区から掘削した評価井により、同構造内での天然ガスの広がりを確認。その後、South Marsh Island 230鉱区の試掘井において、天然ガスフローテストを実施すべく準備を進めていた。

 デイビー・ジョーンズ構造は、ルイジアナ州の沖合約25キロメートル、水深約6メートルの浅海域の超深部に位置している。浅海超深部の探鉱・開発は米国メキシコ湾でも未開拓の領域であり、この浅海超深部からの天然ガスの産出を実証したことは大きな意味を持つとJX日鉱日石開発は考えているという。

 今後は、更なるテスト・評価作業を通じ、埋蔵量および生産能力等を確認した上で、早期の天然ガス生産開始に向けて事業を進めていく予定。

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