相場は天井圏ではスピードアップする=犬丸正寛の相場格言

2012年3月14日 09:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

世の中に目標やゴールというものがある以上、到達点が近づけば少しでも早く到達しようと急ぐものです。人の持つ本能に近いものだと思います。42キロメートルを超す長丁場のマラソンだって、最後はゴールが待っています。30キロ過ぎてからのスパートもあれば、競技場に入ってからのトラック勝負もあります。力が接近した戦いほど激しいラストスパート勝負となるはずです。

世の中に目標やゴールというものがある以上、到達点が近づけば少しでも早く到達しようと急ぐものです。人の持つ本能に近いものだと思います。42キロメートルを超す長丁場のマラソンだって、最後はゴールが待っています。30キロ過ぎてからのスパートもあれば、競技場に入ってからのトラック勝負もあります。力が接近した戦いほど激しいラストスパート勝負となるはずです。[写真拡大]

■相場は天井圏ではスピードアップする

  世の中に目標やゴールというものがある以上、到達点が近づけば少しでも早く到達しようと急ぐものです。人の持つ本能に近いものだと思います。42キロメートルを超す長丁場のマラソンだって、最後はゴールが待っています。30キロ過ぎてからのスパートもあれば、競技場に入ってからのトラック勝負もあります。力が接近した戦いほど激しいラストスパート勝負となるはずです。

  相場には、一見、ゴールという目標値がないように見えます。1000円も相場、2000円も相場といわれるように、買う人が多ければ上がるのが相場です。しかし、マーケットに参加している投資家には、おぼろげながら天井圏というものは意識しているものです。PERといった投資尺度もあるでしょう。もちろん、そうした尺度通りにはいかないものですが。

  天井圏では参加する投資家のバスに乗り遅れまいとする心理がポイントになります。ガマンができなくなる心理を掴むことが大切です。危ないと、理性で分かっていても気持ちを抑えることのできない状態が天井をつけるときの特徴です。投資家の心理が我先にとなって、スピードアップしているときは天井、ゴールが近いのです。もちろん、目標・ゴール・天井が存在するから、人は頑張れるのかもしれません。エンドレスで頑張ることは心理的にも肉体的にも無理です。ならば、相場の天井を掴むくらいの気持ちを持つのもよいかもしれません。ただし、小口買いにとどめるべきですが。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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