電通・朝日放送など3社、世界展開視野に独自テレビ番組フォーマットを開発

2012年2月15日 11:26

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 電通、朝日放送(以下ABC)、英国に本社を置く世界最大手テレビ番組制作会社フリーマントルメディアの3社は15日、お互いが持つクリエーティビティを生かしたグローバルでの新たな価値創造ビジネスとして、世界展開を視野に共同でオリジナル番組フォーマット「ラブグリッド」を開発したと発表した。

 オリジナル番組フォーマット「ラブグリッド」は、いま各国でハイトレンドなテレビ番組ジャンルであるゲームショーおよび恋愛バラエティとして開発された。8人の独身男性と5人の独身女性が奇想天外なチャレンジを乗り越え、理想の相手を探すというハイテンポでユニークな恋愛ゲームバラエティ番組フォーマットとなっている。「人生は『選択』の繰り返し。最適のタイミングで最適な扉を選択した時、そこには真の愛が待っている。果たしてどの2人が出会うのか最後まで目が離せない構成になっている。また視聴者にとっても、『自分ならどちらを選ぶか?』『誰と相性がいいのか?』など、テレビを見ながらみんなで参加できる恋愛ゲームバラエティ」。

 3社は、「ラブグリッド」のコンセプトや構成、具体的な制作手順をパッケージ化し、新たな知財商品として積極的に活用することで世界展開していく方針。

 今後の世界展開に先駆け、3社は、共同開発した同フォーマットを使い、日本版パイロット番組をフリーマントルメディアの日本業務提携先である独立系テレビ番組制作会社の株式会社BIG FACE(本社:東京都中央区)と共同制作し、 ABCで2月18日深夜25時~25時55分に放送する。

 電通の執行役員である小林文治氏は、「電通では、この度『世界でうけるテレビ番組をつくろう!』という極めてストレートな発想から世界と日本で弾けた番組を数々制作しているフリーマントルメディアとABCにお声かけさせていただき番組フォーマットの世界展開を手掛けることとなった。今後も我々が日本国内で培ったTVエンタテインメントへの知見を生かしグローバルに展開するコミュニケーションを押し進めていく」とコメントしている。

 ABCの取締役総合ビジネス局長である山本晋也氏は、「ABCは、昨年12月にフリーマントルメディアと番組フォーマットの商品化契約を締結、米国制作会社と番組フォーマット開発に着手するなどコンテンツビジネスの海外展開に注力している。今回、グローバル事業を推進する電通と協業することで、我々の海外展開が、さらに一歩前進したことを大変喜んでいる。今回の取組が成功し、ABCが日本のバラエティ制作能力を世界に発信出来ることを期待している」とコメントしている。

 なお、フリーマントルメディアは、ロンドンに本拠を置き、世界22カ国にビジネスの拠点を持ち、ゲームショー、リアリティーショー、オーディション番組、数々の賞を獲得しているドラマなどをはじめとし、あらゆるジャンルのエンターテイメントブランドを展開する、世界を代表するテレビ番組企画制作会社。

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