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【株式市場を検証】全体としては押し目買い意欲も強く、底堅い展開
【日経平均株価は小反落だが9000円台維持、TOPIXは4営業日続伸】
■東証1部市場の売買代金は8営業日連続で1兆円を上回る
9日は、日経平均株価が前日比13円35銭(0.15%)安の9002円24銭となり小幅反落したが、終値ベースで9000円台を維持した。一方のTOPIXは前日比2.15ポイント(0.27%)高の784.49と小幅に4営業日続伸し、終値ベースで昨年8月8日(782.86)を上回った。
前日の大幅上昇の反動、短期的な過熱感、ギリシャ問題の不透明感などで利益確定売りが優勢だったが、全体としては押し目買い意欲も強く、底堅い展開だった。日経平均株価の日中値幅は75円62銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆3320億円となり、前日の1兆3207億円に比べて増加し、8営業日連続で1兆円を上回った。
前日8日の米国株式市場は小幅に上昇した。ダウ工業株30種平均株価は前日比5ドル75セント(0.04%)高の1万1883ドル95セントとなり小幅続伸した。高値警戒感に加えて、ギリシャ債務交換交渉や第2次支援協議の不透明感も警戒されて、様子見ムードを強めた。方向感に乏しく、前日比マイナス圏で推移する場面もあった。
しかし、ギリシャが財政緊縮案の草案作成に取りかかったとの報道などを好感し、結局は小幅ながらも前日比プラス圏で取引を終了した。S&P500株価指数は前日比0.22%高と小幅続伸、ナスダック総合株価指数は前日比0.41%高と続伸した。
こうした流れを受けて日経平均株価は前日比19円46銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き190万株の買い越し観測だった。寄り付き後は徐々に下落幅を広げる展開となった。短期的な過熱感で利益確定売りが優勢だった。ギリシャのパパデモス首相が「1点を除いて合意」と発言したことを受けて、ギリシャ問題の不透明感も警戒された。12月機械受注が前月比7.1%減少となり、11月の同14.8%増加に比べて減速し、市場予想以上に悪化したことも弱材料視された。
午前の中盤には、中国1月CPI(消費者物価指数)が前年同月比4.5%上昇となり、12月の同4.1%上昇を上回り、市場予想も上回ったことを受けて金融緩和期待が後退し、日経平均株価は前日比72円72銭安まで下落幅を広げる場面があった。しかし、春節の影響を除けば物価上昇は鎮静化しつつあるとして、中国・上海株式市場が前日比プラス圏に転じたため、日経平均株価も下落幅を縮小した。
午後に入ると、外国為替市場のユーロ・円相場で1ユーロ=102円40銭台に円が下落したことも支援材料となり、押し目買いなどで日経平均株価はさらに下落幅を縮小する展開となった。終盤になると一時は前日比プラス圏に転じる場面もあった。TOPIXは終盤に前日比プラス圏に転じ、3営業日続伸で取引を終了した。
東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄754(全体の45%)、値下がり銘柄767(全体の46%)だった。セクター別には、紙・パルプ、メガバンク、保険、不動産、そしてSNS関連などの上昇が目立った。一方で建設、機械、自動車、空運、そして小売の一角などがやや軟調だった。
東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、2位のディー・エヌ・エー <2432> 、5位の日本たばこ産業(JT) <2914> の大幅上昇が目立った。
また、1位の三菱UFJFG <8306> 、4位の三井住友FG <8316> 、6位のみずほFG <8411> 、7位のグリー <3632> 、8位のキヤノン <7751> 、10位の野村HD <8604> 、11位のソフトバンク <9984> 、13位の東芝 <6502> が上昇した。
一方で、3位のトヨタ自動車 <7203> 、10位のホンダ <7267> 、9位の日産自動車 <7201> 、12位のホンダ <7267> 、14位のコマツ <6301> 、15位のファナック <6954> 、17位の日立製作所 <6501> 、19位のファーストリテイリング <9983> が下落した。
利益確定売りが優勢になったとはいえ、一方では押し目買い意欲も強く、日経平均株価は小幅な下落にとどまり終値で9000円台を維持した。TOPIXは3営業日続伸し、終値ベースで昨年8月8日の戻り高値を突破した。東証1部市場の売買代金は8営業日連続で1兆円を上回り、エネルギーも回復傾向を強めている。短期的な過熱感や外国為替市場の動向に引き続き注意が必要だが、戻り相場の本格化も期待できそうだ。
ただし、主力銘柄の11年4~12月期決算発表がほぼ一巡したため、来期(13年3月期)を視野に入れ、ファンダメンタルズ面を意識しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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