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【話題】日経平均9000円手前にモタつく、マーケットにイライラ感
■NYダウは最高値接近、日本は最高値から3万円下、政治の差とも
マーケットでは、「日経平均が9000円をつけるかどうか。つけるのならいつか」と、少々、イライラしながら動きに関心を寄せている。既に、8800円台~8900円台が1月24日から営業日で12日間も続いているからだ。
しかも、この間、NYダウは快調。7日には1万2903ドルへ上昇、リーマンショック後の安値6469ドルから99.4%とほぼ2倍。このため、「日経平均」÷「NYダウ」で求める「NN倍率」は0.7倍程度と低いまま。固い日米同盟で結ばれてきた間柄では、これまで、NN倍率の低い水準が長期間続くことはなかった。
東日本震災等の影響で日本の企業業績が悪化していることも否定はできない。日経平均ベースの予想PERがまもなく20倍に乗せるところまで上昇している。しかし、「震災」には「復興」はつきもの。1995年の阪神淡路大震災のときは、TOPIX(東証株価指数)が、震災発生から6ヶ月後をボトムとして翌年まで1年間で5割以上上昇した。この時に比べても今回は元気が乏しい。
「NYダウ上昇の貢献はほとんどと言ってよいほどないし、東日本復興による効果も力不足の感じだ。やはり、政治力の無さというより仕方ないだろう」(中堅証券)。
「競争主義」を基本とするアメリカは経済が明るさを増している。世界における存在感も強めている。このため、NYダウは過去最高値1万4198ドル(2007年10月)に挑戦も期待できそうな勢い。日経平均は最高値3万8915円(1989年12月)に対し、ちょうど3万円余り下。あまりにもNYダウと比べ差が大きすぎる。
「短期的には、日経平均は頑強にモミ合っているので9000円はつけるでしょう。しかし、そこは目先天井となる心配があります。基本的には大衆の人気を取るバラマキ政策ではなく、日本株式会社を強くする政策となるまでは本格上昇は難しいでしょう」(同)ということだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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