【注目の決算発表】やまやは3Q好決算も後場は利益確定売りが優勢となりもみ合い

2012年2月7日 17:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  やまや <9994> は7日、前場27円高の1156円と急続伸し、1月31日につけた株式分割権利落ち後の高値1187円を射程圏に捉えたが、終値は11円安の1118円と小反落した。

  前日6日大引け後に発表した今3月期第3四半期(3Q)決算が、連続2ケタ増益と伸び、純利益が、昨年11月に上方修正した3月通期の年間業績を9カ月で上回った高利益進捗率を評価して、東日本大震災の復興消費関連の割安株買いが続いたものの、後場は全般相場が下げ幅をやや悪化させていることが響いて利益確定売りが優勢となった。

  3Q業績は、前年同期比0.4%増収、36%経常増益、44%純益増益と続伸し、3月通期業績対比の利益進捗率は、経常利益が99%となり、純利益はすでに1億8200万円上回った。10店舗を新規出店(閉店3店舗)し、大震災に伴うサプライチェーン不全による供給不足も解消して10月以降に客数、売り上げとも上昇に転じ、ワイン部門ではボージョレヌーボーが前年比約3割増と伸び、清酒部門も、「がんばれ東北」のコーナーを設置し、東北の日本酒が売れ、物流コスト削減、仕入れ原価の低減、水道光熱費の削減なども加わり好決算につながった。

  3月通期業績は、昨年11月の上方修正値に変更はなく、純利益は、18億円(前期比2.2倍)と連続の過去最高更新を見込んでいる。

  株価は、昨年11月発表の業績増額と株式分割(1対1.1)をキッカケに急上昇に転じて昨年来高値まで5割高した。なおPERは6倍台、PBRは0.6倍と割安であり、高値抜けからの一段高をフォローしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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