星光PMC:増収ながら、ロジンの価格高騰により減益となる

2012年2月6日 10:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■製紙用薬品事業は減収減益

  製紙用薬品の星光PMC <4963> は3日に、今12年3月期第3四半期連結業績を発表した。

  売上高173億71百万円(前年同期比0.3%増)、営業利益7億26百万円(同44.8%減)、経常利益7億57百万円(同43.4%減)、純利益4億25百万円(同53.4%減)と増収ながら減益となった。

  高品質化・生産性の向上や環境保護・省資源等、販売先業界の経営戦略に対応した差別化商品を市場に投入したことで僅かながら増収となった。

  しかし利益面では、主原料であるロジン(松脂)の価格高騰を始めとする原燃料価格の上昇等により、減益となった。

  製紙用薬品事業の業績は、製紙業界では、第3四半期連結累計期間の紙・板紙の国内生産は1,997万トンと前年同期比4%の減少となった。同社グループは、国内市場、中国市場への差別化商品の売上増加に努めたが、売上高は、122億4百万円(同3.7%減)となった。利益面では、販売の減少に加え、ロジンを始めとする原燃料価格の高騰により、営業利益は5億7百万円(同54.3%減)となった。

■印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は増収増益

  印刷インキ用・記録材料用樹脂事業では、第3四半期連結累計期間の印刷インキの国内生産は28万3千トンと前年同期比4%の減となった。同社グループでは、ユーザーニーズへの対応による売上増加を図った結果、水性インキ用樹脂の売上高は横ばいであったが、オフセットインキ用樹脂の売上高が増加した。さらに、事務機器業界における堅調な需要を受け、記録材料用樹脂の売上高は増加した。その結果、売上高は、51億67百万円(同11.1%増)、営業利益2億18百万円(同6.8%増)と増収増益を確保した。

  今通期連結業績予想は、売上高228億70百万円(前期比0.1%増)、営業利益11億円(同33.0%減)、経常利益11億60百万円(同30.8%減)、純利益7億10百万円(同34.2%減)と増収ながら増益を見込む。

  3日の株価は、前日比4円高の350円と12月27日の東証1部指定替え発表後、出来高を伴い株価は上昇しているが、PER9.83倍、PBR0.54倍、配当利回り3.7%とまだ割負け感が強い。3月を控え、配当狙いの買いも膨らむことが予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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