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【株式市況を検証】日経平均株価、TOPIXとともに4週ぶりに上昇
【株式市場フラッシュ:12月26日~30日の週の日本株式市場】
■年間では大幅下落
12月26日~30日の週の日本株式市場では、日経平均株価(225種)、TOPIXともに4週ぶりに上昇した。年末年始休暇を控えて薄商いの中、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感がくすぶり続け、外国為替市場でユーロ安・円高が進行したことも買い手控えにつながったが、一段と売り込む動きは見られず、米国株式市場が堅調だったことが安心感につながった。
大納会30日の終値を10年末(12月30日)との比較で見ると、日経平均株価は1773円57銭(17.34%)下落、TOPIXは170.19ポイント(18.94%)下落となった。なお年内最終取引30日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均株価は前日比69ドル48セント(0.57%)安の1万2217ドル56セントと反落したが、10年末(12月31日)との比較で見ると640ドル05セント(5.53%)上昇した。
ユーロ圏債務危機問題に関して今週は、イタリア国債入札が最大の注目点となった。28日には、ECB(欧州中央銀行)が発表したバランスシートが過去最大に膨らんだ一方で、民間銀行の準備預金残高が過去最大となったため、ECBが期間3年の流動性供給オペを実施したにもかかわらず、流動性が低下しているとの警戒感につながった。28日のイタリア短期債入札では、落札利回りが前回入札時に比べて大幅低下したが、29日に3年債と10年債の入札を控えていたため警戒感の後退につながらなかった。29日のイタリア10年債入札では、発行額が目標上限に届かなかったが、平均落札利回りが6.98%となり、前回(11月末)入札時の7.56%に比べて小幅ながら低下した。この入札結果に対して、欧米株式市場では一定の安心感につながったが、外国為替市場では利回りの高止まりとしてネガティブに反応し、ユーロ売りが加速する展開となった。
欧州主要国の国債格付け引き下げに対する警戒感もくすぶり続けた。23日にロイターが、欧州政府高官からの情報として「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はユーロ圏15カ国の格付け見直しの結果を来年1月にも発表する見通し」と伝えていたため、年初にも一斉格下げが発表されるのではとの警戒感が強まった。
米国の主要経済指標には明るさが増している。23日には、米11月耐久財受注が前月比3.8%増加となり、10月改定値0.0%増加から改善して市場予想も上回った。米11月新築住宅販売件数(年率換算)は31.5万件となり、10月改定値31.0万件から改善して市場予想とほぼ同水準だった。米11月個人所得は前月比0.1%増加、個人消費支出は前月比0.1%増加にとどまり、いずれも市場予想を若干下回ったが反応は限定的だった。27日には、米10月S&Pケース・シラー住宅価格指数が前年同月比3.4%低下して市場予想より弱かったが、反応は限定的だった。米12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)は64.5で、8カ月ぶりの高水準となり市場予想を上回った。29日には、米12月シカゴ購買部協会景気指数が62.5となり、前回62.6とほぼ同水準だったが市場予想を上回った。米新規失業保険申請件数は38.1万件となり、前週改定値36.6万件から1.5万件増加して市場予想よりも悪化したが、4週平均が37.5万件に低下したことを好感した。米11月中古住宅販売成約指数は前月比7.3%増となり市場予想を上回った。
外国為替市場も年末年始休暇を控えて取引が閑散としたが、週後半にはリスク回避の動きで円が買われる展開となった。円売り市場介入に対する警戒感が後退したことも円買いの動きにつながった。そして週末30日の海外市場で、ドル・円相場は1ドル=76円80銭~90銭近辺に円が上昇し、ユーロ・円相場は1ユーロ=99円60銭~70銭近辺に円が上昇し、約11年ぶりのユーロ安・円高水準となった。
テクニカル面で見ると、日経平均株価(30日時点の8455円35銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同8479円43銭)に対してはマイナス0.28%となり、前週末に比べてマイナス乖離幅をやや縮小したが、上値抵抗線として意識される形になった。また75日移動平均線(同8591円79銭)に対してはマイナス1.58%、200日移動平均線(同9173円59銭)に対してはマイナス7.82%となった。いずれも移動平均線が下落しているため、マイナス乖離幅を縮小した形となっている。なお東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は30日時点で109.9%となっている。
日経平均株価の終値で騰落状況を見ると、週初26日は前日比84円18銭(1.00%)高と反発、27日は前日比38円78銭(0.46%)安と反落、28日は前日比16円94銭(0.20%)安と小幅続落、29日は前日比24円73銭(0.29%)安と3営業日続落、30日は前日比56円46銭(0.67%)高と4営業日ぶりに反発した。日中の値幅は26日が39円16銭、27日が29円73銭、28日が41円76銭、29日が74円02銭、30日が39円79銭だった。
日経平均株価の週末30日の終値は8455円35銭となり、前週末22日の終値8395円16銭に比べて60円19銭(0.72%)上昇した。週間ベースで見ると4週ぶりの上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は26日の8516円53銭、週間安値は29日の8330円87銭、1週間の取引時間中の値幅は185円66銭だった。月間ベースで見ると12月末(30日)の終値8455円35銭は、11月末(30日)の終値8434円61銭に比べて20円74銭(0.25%)上昇した。2カ月ぶりの上昇となった。また年間ベースで見ると2011年末(12月30日)の終値8455円35銭は、2010年末(12月30日)の終値1万228円92銭に比べて1773円57銭(17.34%)下落した。2年連続の下落だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末30日の終値は728.61となり、前週末22日の終値723.12に比べて5.49ポイント(0.76%)上昇した。週間ベースで見ると4週ぶりの上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は26日の730.21、週間安値は29日の716.82だった。30日時点のNT倍率は11.60倍となり前週末22日時点の11.61倍に比べて0.01ポイント低下した。騰落状況を月間ベースで見ると12月末(30日)の終値728.61は、11月末(30日)の終値728.46に比べて0.15ポイント(0.02%)上昇した。2カ月ぶりの上昇となった。また年間ベースで見ると2011年末(12月30日)の終値728.61は、2010年末(12月30日)の終値898.80に比べて170.19ポイント(18.94%)下落した。2年連続の下落だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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