【株式市場を検証】材料難で動意に乏しいが売りの勢いも弱く下値は限定的

2011年12月28日 19:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【手掛かり材料難で動意に乏しい展開】

■日経平均株価、TOPIXともに小幅続落

  28日は、日経平均株価(225種)が前日比16円94銭(0.20%)安の8423円62銭、TOPIXが前日比2.80ポイント(0.39%)安の721.45となり、いずれも小幅に続落した。前日の米国株式市場がほぼ横ばいだったため、手掛かり材料難で動意に乏しい展開だった。日経平均株価の日中値幅は41円76銭だった。東証1部市場の売買代金は5754億円となり、今年最低だった前日に比べると増加したが、引き続き低水準で12営業日連続の1兆円割れとなった。

  前日27日の米国株式市場は高安まちまちで、ほぼ横ばいだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比2ドル65セント(0.02%)安の1万2291ドル35セントと5営業日ぶりに小幅反落した。米10月S&Pケース・シラー住宅価格指数が前年同月比3.4%低下して市場予想より弱かったことや、イタリア国債10年物流通利回りが一時7%台に上昇する場面があったことを受けて、売り先行でスタートした。12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が64.5で8カ月ぶりの高水準となり市場予想を上回ったことを好感して上昇に転じる場面もあった。しかし薄商いで方向感に乏しく、結局は小幅安で取引を終了した。S&P500株価指数は前日比0.01%高と小幅に5営業日続伸、ナスダック総合株価指数は前日比0.25%高と小幅に3営業日続伸した。

  この流れを受けて日経平均株価は前日比14円47銭安と売り先行でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き330万株の買い越しだった。11月鉱工業生産速報値は前月比2.6%減少だったが、先行きは増加予測だったことを好感して、寄り付き直後に前日比プラス圏に転じる場面もあった。しかし薄商いで方向感がなく、その後の日経平均株価は前日終値付近でモミ合う展開となった。

  そして午後に入っても流れは変わらず、見送りムードが続いた。午後の中盤以降になると下落幅をやや広げる展開となった。アジアの株式市場が総じて軟調だったことや、外国為替市場でユーロ・円相場がややユーロ安・円高方向に傾いたことも弱材料視された。結局この日の安値圏で取引を終了したが、売りの勢いも弱いだけに下値は限定的だった。

  東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄533(全体の32%)、値下がり銘柄936(全体の56%)だった。セクター別には、電機・精密、メガバンク、証券、不動産などが軟調だったが、自動車、大手商社、小売の一角が堅調だった。売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位の東京電力 <9501> は国有化懸念で大幅下落した。2位の三井住友FG <8316> 、7位のキヤノン <7751> 、9位のシャープ <6753> 、11位のコマツ <6301> なども下落した。一方では、2位のグリー <3632> 、4位のファナック <6954> 、5位のトヨタ自動車 <7203> 、8位のファーストリテイリング <9983> などが上昇した。また16位のツガミ(6101)が大幅高だった。

  国内要因に買い手掛かり材料がなく、欧米株式市場の動向次第の状況に変化はない。年末年始休暇を控えて様子見ムードだが、売りの勢いも弱いだけに下値は限定的だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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