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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】大きな動きがなく手掛かり材料難で小動き
【外国為替市場フラッシュ:12月19日~23日のユーロ・円相場】
■1ユーロ=101円台~102円台で小動き
12月19日~23日の週のユーロ・円相場(23日の東京市場は休場)では、概ね1ユーロ=101円20銭近辺~102円30銭近辺で推移した。クリスマス休暇で取引が閑散とする中で、引き続きユーロ圏債務危機問題が警戒されたが、今週はそれほど大きな動きがなく、手掛かり材料難で小動きとなった。そしてユーロ買い戻しがやや優勢だった。週末23日の海外市場で終盤は1ユーロ=101円90銭近辺だった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末16日の海外市場では、概ね1ユーロ=101円10銭近辺~80銭近辺で推移した。序盤はユーロ買い戻しが優勢になる場面もあったが、欧州各国の国債格付け引き下げ懸念が強まりユーロ売りが優勢になった。格付け会社フィッチ・レーティングスは、12年1月末までにイタリアやスペインなど欧州6カ国の国債格付けを引き下げる方向で見直し、フランスの格付け見通しについてもネガティブに引き下げるとした。終盤は1ユーロ=101円50銭近辺だった。
この流れを受けて週初19日の東京市場では、概ね1ユーロ=101円20銭台~60銭台で推移した。北朝鮮の金正日総書記死去の報道でドル買いとなった流れを受け、ユーロ売り・円買い優勢の場面もあったが、影響は限定的でユーロ圏財務相緊急電話会合を控えて小動きだった。19日の海外市場では、概ね1ユーロ=101円30銭台~50銭台で推移した。ユーロ圏財務相緊急電話会合では、IMF(国際通貨基金)に対する1500億ユーロの拠出を決定したが、英国などの支援が明示されず、EU首脳会議で合意した2000億ユーロに届かなかった。ただし反応は限定的だった。
20日の東京市場では、概ね1ユーロ=101円40銭台~50銭台で小動きだった。スペイン国債入札を控えていたため様子見ムードを強めた。20日の海外市場では、1ユーロ=102円10銭台に円が下落する場面があった。ECB(欧州中央銀行)が21日に初めて実施する期間3年の流動性供給オペに対する期待が高まったこと、スペイン国債入札で発行額が目標額を上回り利回りも低下したこと、独12月IFO企業景況感指数が市場予想を上回ったことなどを好感してユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=101円80銭~90銭近辺だった。
21日の東京市場では、概ね1ユーロ=101円80銭近辺~102円20銭近辺で推移した。ECBが実施する期間3年の流動性供給オペによって、インターバンク市場の信用収縮が回避されるとの期待感で、ユーロ買いがやや優勢だった。終盤は1ユーロ=102円00銭近辺だった。21日の海外市場では、1ユーロ=101円40銭近辺~102円10銭近辺で乱高下した。ECBが実施した期間3年の流動性供給オペに対する応札が、523金融機関で総額4892億ユーロに達し市場予想を大幅に上回った。このためインターバンク市場の信用収縮が回避されるとの期待感でユーロ買いが優勢になったが、その後は、銀行の資金繰りが厳しいことの裏返しとの見方や、イタリアなど重債務国の国債購入にはつながらないとの見方が広がり、ユーロ売りが優勢になった。終盤は1ユーロ=101円80銭~90銭近辺だった。
22日の東京市場では、概ね1ユーロ=101円70銭台~102円00銭台で推移した。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるフランス国債格付け引き下げ懸念が強まり、様子見ムードを強めた。終盤はユーロ買いがやや優勢だった。22日の海外市場では、概ね1ユーロ=101円80銭台~102円30銭台で推移した。序盤はユーロ買いが優勢だったが、その後はフランス国債格付け引き下げ懸念でユーロ売りが優勢になるなど、方向感に欠ける展開だった。終盤は1ユーロ=102円00銭近辺だった。
23日の海外市場では、概ね1ユーロ=101円80銭台~102円00銭台で推移した。クリスマス休暇で取引が閑散とする中で、引き続き欧州各国の国債格付け引き下げ懸念がくすぶり、小動きだった。終盤は1ユーロ=101円90銭近辺だった。
ユーロ圏債務危機問題に関しては、今週はそれほど大きな動きがなく、20日のスペイン国債入札で発行額が目標額を上回って利回りも低下するなど、やや落ち着いた状況だったと言えるだろう。ただし19日には、ユーロ圏財務相緊急電話会合でIMF(国際通貨基金)に対する1500億ユーロの拠出を決定したが、英国などの支援が明示されず、EU首脳会議で合意した2000億ユーロに届かなかった。21日には、ECB(欧州中央銀行)が初めて実施した期間3年の流動性供給オペに対する応札が、523金融機関で総額4892億ユーロに達して市場予想を大幅に上回った。このためインターバンク市場の信用収縮が回避されるとの期待感の一方で、銀行の資金繰りが厳しいことの裏返しとの見方や、イタリアなど重債務国の国債購入にはつながらないとの見方が広がった。
さらに、主要国の国債格付け引き下げに対する警戒感がくすぶり続けた。すでに5日と6日にはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がドイツやフランスを含むユーロ圏15カ国の国債格付けとEFSF(欧州金融安定基金)債の格付けを引き下げる可能性を発表し、12日にはムーディーズ・インベスターズ・サービスが12年第1四半期にEU加盟27カ国の格下げを検討する可能性を明らかにし、16日にはフィッチ・レーティングスが12年1月末までにイタリアやスペインなど欧州6カ国の国債格付けを引き下げる方向で見直すとし、フランスの格付け見通しについてもネガティブに引き下げたと発表している。このため今週は、特にS&Pによるフランス国債格付け引き下げ観測が警戒された。23日にはロイターが、欧州政府高官からの情報として「S&Pはユーロ圏15カ国の格付け見直しの結果を来年1月にも発表する見通し」と伝えている。引き続き格付け会社のコメント、各国の国債入札や流通利回りの動向に注意が必要だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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