【注目の決算発表】クミアイ化は連続最高純益予想に自己株式取得が加わり急続伸

2011年12月15日 13:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  クミアイ化学工業 <4996> は15日、19円高の300円まで買い進まれて急続伸している。前日14日大引け後に10月期決算と自己株式立会外買付取引を発表、業績面では前期が、12月1日の上方修正通りに過去最高純利益を連続更新し、今期も続伸を見込んだことを評価し、低位値ごろの割安株買いが再燃している。

  前期業績は、前々期比10%増収、20%経常増益、5%純益増益と続伸した。主力の水稲用箱処理剤「イソチアニル剤」が大きく伸長し、園芸分野の殺虫剤「コルト」なども売り上げを伸ばし、海外向けでは直播水稲用除草剤が発売以来の販売量となり、綿花用除草剤も売り上げが増加、新規開発した畑作用除草剤「ピロキサスルホン剤」の豪州向け出荷を開始したことなどが寄与した。

  今期は、「ピロキサスルホン剤」の本格寄与などから増収増益を予想、純利益は、17億円(前期比25%増)と前期の過去最高を連続更新する。自己株式取得は、前日終値281円で126万7000株(発行済み株式総数の1.57%)、3億5602万円を上限にきょう15日寄り付き前の8時45分に立会外買付取引により実施する。

  株価は、「ピロキサスルホン剤」初出荷で307円まで50円高し、ほぼ往って来いの調整安値から前期業績の上場修正・期末配当増配を好感して300円台奪回に動いた。PER14倍台、PBR0.5倍の割安修正で、まず1月につけた年初来高値320円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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