【今日の言葉】『中国の金利引き下げ』=5日から預金準備率を0.5%引き下げ

2011年12月3日 15:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 『中国の金利引き下げ』=中国人民銀行は、5日から預金準備率を0.5%引き下げる。2008年12月以来の下げ。中国では北京オリンピック、上海万博などの開催のために旺盛な社会資本整備投資が続いた。さらに、リーマンショックによる世界景気の落ち込みを支え、かつ牽引するため中国が世界の機関車役となるべく世界から求められ(おだてられ)て、大型の政府投資を実施した。この結果、物価高に伴う格差問題が発生したことから金融を引き締める政策を採っていた。

 しかし、最近の欧州発の金融不安が中国経済にも影響を及ぼしてきたことから金融緩和策に転じた。金利下げの効果については、すでに、日米の超低金利にみられるように、成熟した経済には金利政策は効き難くなっている。

 社会資本が充実し豊かになった中国にも今度の金融緩和がどこまで効果があるか不透明。あるいは、逆に、いっそうの物価高を招く懸念も持たれている。こうした見方からか、日本の中国関連銘柄は、中国金利金引き下げを、それほど好感する動きとはなっていない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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