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【注目の決算発表】サンコーテクノは今期業績が上ぶれペースで順調に推移
■2014年に200億円企業を目指す
サンコーテクノ <3435> の業績が、新中期経営計画「PLAN2014」の達成に向け着実な進捗をみせている。同計画では「安全・安心・環境」をキーワードに2014年に200億円企業を目指しているが、リニューアル事業では太陽光発電関連、センサー事業ではアルコール測定器の新製品などを相次ぎ開発・販売し、海外生産拠点も増強、今3月期第2四半期累計(4~9月、2Q)業績は、期初予想を上ぶれて着地、3月通期業績への期待も高まっている。
■第2四半期累計業績は上方修正し増益転換着地
同社の2Q累計業績は、11月9日の上方修正通りに期初の減益転換予想が増益転換、売上高65億3400万円(前年同期比1%増)、経常利益1億9400万円(同18%増)、純利益8800万円(同7%減)で着地した。同社の主要顧客の建設業界では、東日本大震災の影響により公共事業全般の予算執行に大きな遅れが発生し、本格的な震災の復旧・復興計画にも遅れがみられる厳しい環境が続いたが、「PLAN2014」の2年目として進めている基礎固めが着実に進展したことが背景となった。
主力のファスニング事業では、西日本地域を中心とした被災地以外で建材の供給不足や工事着工遅れが生じたが、東日本地域で復旧・復興の小規模修復工事向けに金属拡張アンカーや接着系アンカーが好調に推移した。リニューアル事業では、震災の影響で建築工事関連や外壁補修関連で工事が先送りされたが、耐震補強工事の大型案件の受注やFRPシート関連製品が順調に推移した。
センサー事業では、「旅客自動車運送事業運輸規則」及び「貨物自動車運輸事業輸送安全規則」の一部改正に伴う事務所設置型アルコール測定器の需要は一巡したものの、7月にはモバイル型アルコール測定器を発売して好調に推移した。また海外戦略としてタイ工場の設備投資を進めているほか、ベトナムにも連結孫会社を設立し、東南アジアの販売網を拡大する。
3月通期業績は、先行き不透明な外部環境が続くとして期初予想を据え置き、売上高145億円(前期比6%増)、経常利益4億6000万円(同6%増)、純利益2億4500万円(同6%減)と増収減益転換を見込んでいる。ただ震災の復旧・復興工事や被災地以外の建設計画が正常化に向かうことで建設投資は年度後半に本格化することや、同社製品の太陽光発電架台取付け用システムの販売が好調に推移することなどが予想され、2Q累計業績と同様に上ぶれ推移も期待される。
■5つの施策で土台作りの先行投資も積極化
同社は、「PLAN2014」に向けた経営スローガンとして「チャレンジ35」を掲げ、3つの改革、5つの施策を推進中である。5つの施策では、売上の年間5%アップ、新製品売上比率の年間5%アップ、原価の5%削減などを具体的目標としており、自己資本比率47%の好財務体質とバランスを取りつつ土台作りの先行投資も積極化、「200億円企業」へ着実にキャッチアップしている。PER14倍台、PBR0.5倍の評価にとどまる同社株価の割安感も際立つことになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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