【注目の決算発表】三井住友FGは通期業績上方修正に自己株式取得が加わり続伸

2011年11月15日 18:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  三井住友フィナンシャルグループ <8316> は15日、28円高の2094円と続伸し、11月10日につけた年初来安値2003円から底上げした。

  前日14日大引け後に今年10月に上方修正した今3月期第2四半期(2Q)累計決算の開示と同時に、3月通期業績の上方修正と自己株式取得を発表、純利益が、市場コンセンサスを上回ることを手掛かりに下げ過ぎ訂正買いが増勢となった。

  前日の米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して27円高(円換算値)で引けたこともフォローしている。3月通期業績は、売り上げを期初予想の据え置きとしたが、経常利益を600億円、純利益を1000億円それぞれ引き上げ、純利益は、5000億円(前期比5%増)と続伸して市場コンセンサスを約200億円オーバーする。三井住友銀行が、経常的な経費抑制や海外業務推進で戦略的な経費投入を行い業務純益が増加、取引先の経営改善強化で与信関係費用が2Q累計決算で404億円減少したことなどが要因となった。

  自己株式取得は、株式公開買い付けを実施中のプロミス <8574> の完全子会社化のための株式交換に向け交付する自己株式を調達することを目的にしており、上限を2300万株(発行済み株式総数の1.63%)、500億円、取得期間を12月2日から来年1月20日までとして市場買い付けする。

  株価は、欧州の金融危機の波及を懸念したリスク回避売りで安値を更新した。PER5倍台、PBR0.5倍の下げ過ぎ訂正で底上げしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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