第一商品2Q決算:「金地金」に特化した営業政策が奏功

2011年11月15日 13:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■地道な顧客への情報サービス提供が実を結ぶ

  第一商品 <8746> の12年3月期第2四半期業績は、期初からの好調を維持し、売上高が昨年同期実績に比べ73.6%の大幅増加となり、利益面でも、損失計上した前年同期とは様変わりな実績となった。

  売上高4,959百万円(前年同期比73.6%増)、営業利益1,694百万円(前年同期、損失374百万円)、経常利益2,173百万円(同、損失395百万円)、当期純利益1,251百万円(同、損失552百万円)

  上半期の経営環境は、米国債の格付け引き下げを契機とするRFBの超低金利政策の長期化、ユーロ圏内諸国の財政破綻懸念が加わるなど、投資を巡る背景は厳しく、株式等の金融資産が、質への逃避として実物資産の「金」へ向ったことから、同社の主要商品でもある「金」の価格は上昇トレンド傾向を強め、一時的には1900ドルの新高値を更新した。

  上期業績に好調要因は、金価格の上昇が大きく寄与しているが、同社が長年にわたり、特に「金」に特化した営業を徹底して展開。店頭へ顧客を誘致して行う定期的な勉強会等の開催を行ってきた。また、09年以降はTV広告の積極的実施など、顧客に対して金に関する情報サービスの提供を地道に行なってきた営業政策が実を結んだ結果といっても過言ではないだろう。

■創業40周年の記念配当10円を増配し20円に(3月期末)

  今期通期業績予想については、第2四半期同様な好業績を維持すると考えられるが、同社は当初予想(5月13日付公表)を据え置いた。

  売上高9,408百万円(前期比33.9%増)、営業利益3,408百万円(同933.8%増)、経常利益3,414百万円(同957.8%増)、当期純利益2,025百万円(同1112.5%増)

  なお、同社は本年創業40周年を迎えることから、期末配当を期初予想の10円に加え、記念配当10円の増配を実施することを決めた。従って、今期末配当は1株当たり20円となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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