松田産業:第2四半期連結業績は増収大幅増益

2011年11月12日 11:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■貴金属原材料回収は全般的に伸び悩んだが、貴金属価格の上昇により増収

  松田産業 <7456> は11日、今12年3月期第2四半期連結業績を発表した。

  売上高975億24百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益39億80百万円(同39.0%増)、経常利益39億84百万円(同39.0%増)、純利益24億65百万円(同44.7%増)と増収大幅増益となった。

  貴金属部門の第1四半期は、震災影響で、東北・関東地方を中心に主力顧客である半導体・電子部品業界の生産が落ち込んだため、貴金属化成品や電子材料等の販売量は減少したが、第2四半期に入って持ち直した。貴金属原材料回収は全般的に伸び悩んだが、貴金属価格の上昇により増収となった。

  環境部門では、震災による一時的な排出量の増加もあり取扱量は増加した。また、写真感材の回収から得られる銀の価格上昇もあり、売上高は伸びた。その結果、貴金属部門の売上高は768億62百万円(同10.7%増)、営業利益33億93百万円(同35.3%増)となった。

■11月14日から12月21日までの期間の自己株式取得を発表

  食品関連事業では、消費者の低価格志向が強まるなかで、世界的な食材が値上がり傾向という厳しい事業環境である。このような状況下で、すりみなどの水産品は震災による一部顧客の生産回復の遅れに加え、価格の不透明感による買い控えや練り製品市場の縮小傾向により、売上高は減少した。一方、鶏卵や鶏肉等の畜産品は単価アップにより売上高が増加。農産品は外食産業向け販売が減少した。これらの結果、売上高は206億95百万円(同2.8%減)、営業利益5億87百万円(同64.4%%増)となった。

  今通期連結業績予想は、売上高1,900億円(前期比3.5%増)、営業利益70億円(同15.7%増)、経常利益72億円(同17.3%増)、純利益44億円(同21.2%増)と増収2ケタ増益を見込む。

  好業績でありながら、株価は最安値圏で推移している中、同日自己株式の取得も発表した。取得株数は7万株を上限とし、取得価額の総額を1億円を上限に11月14日から12月21日までの期間で実施する。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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