【話題株】オリンパス10日続落だが4日連続のストップ安は回避!

2011年11月11日 19:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■「監理銘柄」になりカラ売りなど止まる期待

  「損失先送り」に揺れるオリンパス <7733> は11日、久々に買い注文の舞い戻る展開となり、結局は続落ながら、4日連続のストップ安はまぬがれた。本日から「監理銘柄」(確認中)に指定。貸借取引などができなくなったため、これ以上カラ売りなどに圧迫されることはないとの見方が出て、前場は安く始まったあと切り返して535円(51円高)まで反発した。後場は、再び売買錯綜となったものの、424円(60円安)を下値に底堅く、終値は460円(24円安)。ストップ安(80円安)は回避した。

■大王紙はストップ安「実需売り」の不安ひきずる

  もっとも、本日は、同時に「監理銘柄」(確認中)指定を受けた大王製紙 <3880> は、前場アッサリとストップ安の433円(100円安)に沈んだまま大引けもストップ安。カラ売りなどはなくなっても「実需の売り」は幾らでも出るため、問題の「損失先送り」に明るい材料が出ない限り、不安を引きずる相場になった。

■株価急落し内視鏡事業などは安い買収案件との見方も

  なお、都内の駅売店などで販売する「夕刊フジ」(11月11日付け)は、9日段階での動向として、「謎の大量買い」と題する記事を掲載。株価は解散価値であるPBR(株価純資産倍率)1倍を割っており、上場廃止になっても倒産しなければ紙クズにはならず、株価急落によって時価総額が1580億円台に減り、ドル箱事業の内視鏡など、医療関連事業の売上高3553億円が時価総額の1500億円台で手に入るなら安い買い物になると、買い手の動向を推測している。

  株価は、マイケル・ウッドフォード氏の社長解任直前の2482円(10月13日終値)から本日の安値424円まで2058円の下落(約83%安)。日柄的には10月28日から10日続落となったこともあり、ひとまず買い戻す動きが出たようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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