【引け後のリリース】明治ホールディングスは上期好調で通期の売上高を増額修正

2011年11月10日 19:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■4~9月は予想を大幅に上回る

  明治ホールディングス <2269> は10日の大引け後、第2四半期決算(4~9月・上期)を発表。前年同期比では全体に減益ながら、当初の会社側予想を大きく上回る決算となった。連結売上高は前年同期比2.1%減の5481億円(予想を4%超過)となり、営業利益は同58.9%減の74.1億円(同じく35%超過)、純利益は同74.8%減の23.6億円(同じく18%超過)。3月通期の予想は、売上高を小幅増額修正した。

  発表では、今期は、上期中は回復を急ぎ、下期に震災前のペースに戻すべく取り組みを進めており、菓子、医薬品は第1四半期中に、また乳製品事業も第2四半期までに概ね復旧し、売り上げは着実に回復しているものの、利益についてはいまだ厳しい状況、とした。

  3月通期の予想は、連結売上高を1兆930億円から1兆1160億円(前期比0.4%増)に増額し、営業利益は据え置き210億円(同29.9%減)、純利益も据え置き100億円(同4.7%増)。予想1株利益は135円74銭。

■下支え厚い様子で一転リバウンド高の余地

  株価は10月初に3715円の高値をつけたあと調整に転じ、11月7日に3310円まで下げた。10日の終値は3325円(80円安)。業績予想を据え置いたため、株価には「期待外れ」の売り圧力がかかる可能性がある。ただ、業績動向そのものは順調で、8~9月に3300円どころでもみあっているため、3300円を割る水準には比較的厚い下支え感があるもよう。一時的に下値を試して下げなければ、一転、買い直されてリバウンド高の可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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