【注目の決算発表】オンワードは2Q業績上方修正着地も利益確定売りが先行し反落

2011年10月11日 16:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  オンワードホールディングス <8016> は11日、32円安の600円まで下げて12円安の620円と3営業日ぶりに反落した。連休前の7日大引け後に今2月期第2四半期(2Q)決算を発表、期初予想を上方修正して純利益は黒字転換したが、減収減益業績は変わらないとして利益確定売りが先行した。

  2Q業績は、売り上げが期初予想より12億2900万円、経常利益が2億7100万円、純利益が5億7600万円それぞれ上ぶれたが、前年同期比では2%減収、6%経常減益、93%純益減益と落ち込んだ。

  東日本大震災による消費マインドの冷え込み、売り上げの落ち込みをクールビズ需要や基幹ブランドの強化でカバーし、効率的な事業運営と経費削減で減益転換率を縮小、純利益は、新社屋建設に伴う特別損失約14億円を固定資産売却益で吸収して黒字転換した。

  2月通期業績は期初予想に変更はなく、純利益は35億円(前期比28%増)と続伸を見込んでいる。

  株価は、大震災発生でつけた年初来安値522円から今期業績の続伸予想などの決算発表のたびにクールビズ関連人気も上乗せとなって691円まで600円台の上値を探り、100円幅の往来相場が続いた。PBRは0.6倍と割り負けているが、PERは26倍台と割高で、売り長となっている信用好取組も加わり下値では強弱感の対立が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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