週末18時半に減額の商船三井は年初来安値と急落、気になる高水準の信用買残

2011年10月3日 12:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  減額発表の商船三井 <9104> は3日、22円安の278円まで下げて2日続落、去る、9月26日の296円を下回って年初来安値を更新。29日(木)の9円安、30日(金)は前日比変わらずという比較的底堅い動きから、大きく下げたのは30日(金)18時3分に発表した第2四半期(4~9月)の利益減額。売上は50億円増額したものの、営業損益で120億円、最終損益で180億円、それぞれ減額した。修正後の営業損益は赤字90億円(前年同期黒字826億2500万円)、最終損益益は赤字170億円(同黒字482億5100万円)の見通し。

  「コンテナ事業における欧州航路の運賃下落、タンカー市況の低迷、円高の進行に加え、保有株式の一部について評価損約800億円を計上する」(会社側)などが響いた。今3月期通期については10月31日に発表予定の第2四半期決算で公表の予定という。「海外経済の波乱は予想されていたものの、それにしても減額幅は大きい。輸出関連はしばらく手が出せない」(中堅証券)。

  前週に2003年4月以来となる300円を割り込んでいた。厳しいのは、信用買残が高水準のままにあること。10月末の決算発表で通期予想も悪いとなれば信用の処分売りが本格化することも予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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