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■7日の米9月雇用統計を控えて様子見ムード
来週(10月3日~7日)のドル・円相場については、週末7日の米9月雇用統計を控えて動きづらい状況が続き、1ドル=76円台~77円台の小幅レンジで膠着感の強い展開が想定される。ソブリンリスクに対する警戒感でユーロ・ドル相場の動向にも注意が必要となるが、ドル・円相場への影響は限定的だろう。
基本的には膠着感の強い展開だが、日本の輸出企業による9月期末のドル売り・円買い需要が一巡したため、様子見ムードが強い中でも当面はドル買い・円売りが優勢となる可能性もあり、注目点となるだろう。
前週(9月26日~30日)のドル・円相場は、概ね1ドル=76円20銭台~77円10銭台で推移した。重要イベントの米FOMC(連邦公開市場委員会)(20日~21日)を通過しても、ドル安・円高水準で膠着感の強い展開が続いている。26日にはギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念でユーロ売りが加速したが、ドル・円相場への影響は限定的だった。ただし30日の海外市場では1ドル=77円10銭台に円が下落した。日本の輸出企業による9月期末のドル売り・円買い需要が一巡したうえに、米9月シカゴ地区購買部協会景気指数が60.4に改善して市場予想も上回ったこと、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が59.4と速報値の57.8から上方修正されたことも、ドル買い戻しにつながった。短期的には、この流れが続くかどうかに注目しておきたい。
ギリシャのデフォルト懸念、ユーロ圏ソブリンリスクと金融システム不安、そして世界的なリセッション(景気後退)に対する警戒感が強い状況に変化はない。重要イベントとして注目された米FOMCを通過しても、ドル・円相場はリスク回避のドル売り・円買い圧力、量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、円売り市場介入への警戒感などが交錯し、概ね1ドル=76円台~77円台前半で膠着感の強い展開が続いている。
次の重要イベントとしては、10月3日のユーロ圏財務相会合、4日のEU財務相理事会、バーナンキ米FRB議長の議会証言、5日~6日のECB理事会、6日~7日の日銀金融政策決定会合、7日の米9月雇用統計などがあるだろう。しかし重要イベントを通過しても、結果的には大きな動きが見られないパターンが続いているだけに、基本的には膠着感の強い展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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