【引け後のリリース】プロミス核にコンシューマーファイナンスで国内トップめざす

2011年10月1日 11:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■三井住友フィナンシャルグループがTOBを発表

  三井住友フィナンシャルグループ <8316> は30日の大引け後、消費者金融のプロミス <8574> の完全子会社化に向けた基本契約を締結したと発表。三井住友銀行がプロミスの株式を1株780円で公開買い付け(TOB)し、プロミスが実施する第三者割当増資を三井住友フィナンシャルグループか三井住友銀行が引き受けるとした。TOB期間は10月18日から11月30日までの予定。17時から両社が合同会見。コンシューマーファイナンス事業において国内トップの地位を構築することを目指すと伝えられた。

■プロミスは上場廃止の可能性

  発表では、公開買い付け者(三井住友銀行)は、本日現在で対象者(プロミス)の普通株式を20.71%保有し、持分適用関連会社としており、完全子会社化をめざす。買い付け株数に上限を設定していないため、プロミスの株式は上場廃止になる可能性があるとした。

  一方、プロミスは大引け後、業績予想の修正を発表。2012年3月期の連結営業利益は220億円の黒字から1927億円の赤字に、純利益は175億円の黒字から1954億円の赤字に見直した。昨年6月の総量規制の導入や、同年9月の同業大手による会社更生法適用申請による影響などについてもデータの分析が進み、利息返還関連の引当金のより精緻な見積もりが可能となったことなどが要因。第2四半期末に約3900億円の利息返還関連の引当金を計上する。

  三井住友フィナンシャルグループの株価は、このTOBに関する観測報道が朝の日本経済新聞で伝えられたため、前場2256円(37円高)まで上伸。ただ、後場は軟調に転じて2193円(26円安)まで下げ、終値は2206円(13円安)だった。0.6%安。プロミスの株価はストップ高の659円(100円高)。週明け3日のストップ高は100円高の759円。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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