【株価診断】年初来高値のJT、政府売却が思惑、PERは市場平均上回る

2011年9月20日 19:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  JT <2914> の20日終値は前日比1万9000円高の36万8000円、高値は37万1500円まであった。年初来の新高値。

  今日9時15分に同社が創製した抗HIV薬『JTK-303』について、開発権・商業化権を与えている米国ギリアド・サイエンシズが第III相臨床試験において主要評価項目を達成したと発表した。ギリアド社は2011年中に米国での当配合剤の承認申請を目指しているという。

  業績は堅調。2012年3月期は、前期比0.5%増収、営業利益0.8%増益と横ばい、1株利益1万6909円の見通し。配当は年8000円の予定。また、復興財源のため政府が保有する同社株式売却の可能性が膨らんでいることも刺激。「国民の財産でもあり、安く売ることはないだろう。マーケット全体が上げ賛成の雰囲気」(中堅証券)ということだ。

  もっともPERは約22倍とマーケット平均の13倍台を上回っている。業績横ばいだけに割安感はない。PERをどこまで許容できるか見通しはつけ難い。

  ただ、チャートは下値切り上げ型の上値余地の見込める形の良い動き。40万円前後が目安となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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