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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】1ユーロ=110円台~111円台で推移
【外国為替市場フラッシュ:8月22日~26日の週】
■ソブリンリスクに対する警戒感が継続
8月22日~26日の週の外国為替市場でユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=110円台~111円台で推移した。ソブリンリスクの波及拡大に対する警戒感が強い状況に変化はなく、週末26日のバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長のジャクソンホール・シンポジウムでの講演も控えて、1週間を通してモミ合う展開だった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末19日は、東京市場では1ユーロ=109円20銭台~110円10銭台でユーロ売り優勢、海外市場では1ユーロ=109円20銭台~110円30銭台でユーロ買い戻し優勢の展開だった。
この流れを受けて週初22日の東京市場では、概ね1ユーロ=110円台前半でモミ合う展開だった。そして22日の海外市場でも、1ユーロ=110円30銭台~80銭台でモミ合う展開だった。ECB(欧州中央銀行)の前週の国債購入額が143億ユーロだったことが安心感につながり、序盤はユーロ買い戻しが優勢だったが、終盤に入るとユーロ売りが優勢になった。
23日の東京市場では、概ね1ユーロ=110円30銭台~80銭台で推移した。終盤はユーロ買い戻しが優勢の展開になった。23日の海外市場では、概ね1ユーロ=110円00銭台~90銭台で推移した。ソブリンリスクに対する警戒感でユーロ売りが優勢になる場面や、ユーロ圏8月総合・製造業・サービス部門PMI速報値が市場予想ほど悪化しなかったことでユーロ買い戻しが優勢になる場面もあった。
24日の東京市場では、1ユーロ=110円10銭台~70銭台で推移し、終盤はユーロ売りがやや優勢だった。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが日本国債格付けを1段階引き下げたことや、野田財務相が円高対策緊急パッケージを発表したことに対する反応は限定的だった。24日の海外市場では、1ユーロ=110円30銭台~111円10銭台で推移した。終盤には、欧米株式市場の上昇、金先物価格の急落などで、リスク回避姿勢の後退観測が広がり、ユーロ買い戻しが優勢になった。
25日の東京市場では、概ね1ユーロ=110円60銭台~111円50銭台で推移した。終盤にはユーロ買い戻しが優勢になった。独9月消費者信頼感指数が市場予想と同水準で安心感につながった。25日の海外市場では、1ユーロ=110円80銭台~111円60銭台で推移した。ドイツ国債格付け引き下げや株式市場での空売り規制導入の噂で、ユーロ売りが優勢になる場面もあった。
26日の東京市場では、バーナンキ米FRB議長の講演を控えて様子見ムードが強まり、1ユーロ=111円10銭台~40銭台でモミ合う展開だった。菅首相が正式に退陣を表明したが、市場は反応薄だった。26日の海外市場では、1ユーロ=111円近辺でスタートし、序盤には一時1ユーロ=110円台前半に円が上昇した。しかしバーナンキ米FRB議長の講演後は、1ユーロ=111円台前半に円が下落した。
バーナンキ米FRB議長の講演内容は、ほぼ市場のコンセンサスの範囲となり、結果的には金融市場への影響は限定的だった。欧州では、ECB(欧州中央銀行)によるイタリアとスペインの国債購入開始により、ソブリンリスクに対する当面の過度な警戒感は和らいだ形である。しかし、ギリシャ債務問題がくすぶり、スペイン、イタリア、フランス、そしてドイツへのソブリンリスク波及拡大に対する警戒感は根強い。世界的なリセッション(景気後退)に対する警戒感も高まっているだけに、リスク回避のユーロ売り・円買い圧力は依然として強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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