【上方修正株】稲葉製作所は一転して通期業績を上方修正、経常増益転換し急反発

2011年8月22日 16:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  稲葉製作所 <3421> は22日、56円高の868円まで上げて30円高の842円と急反発した。前週末19日大引け後に2011年7月期通期業績の一転した上方修正を発表、経常利益が増益転換し、純利益は小幅ながら減益転換率を縮めることが下げ過ぎ訂正買いを再燃させた。

  同社は、今年3月に7月期第2四半期累計業績を下方修正し、6月開示の第3四半期決算も赤字転落しており、それだけポジティブ・サプライジズと受け止められている。7月通期業績は、期初予想より売り上げを6億円引き下げたが、逆に経常利益を4億9000万円、純利益を1億3000万円それぞれ引き上げ、経常利益は7億円(前期比2%増)と増益転換し、純利益は、1億8000万円(同35%減)と減益転換率を縮める。

  売り上げは、一部製品でモデルチェンジを実施し、一部営業所で東日本大震災の復興需要の兆しがあったものの、オフィス家具需要の本格回復に至らず下方修正となったが、利益は、原材料の鋼材価格上昇を製造原価低減、販管費圧縮でカバーして上方修正となった。

  株価は、2Q業績下方修正に大震災発生が重なって年初来安値658円まで突っ込み、その後の悪業績発表も悪材料で尽くしとして底上げ、立会外買付取引(買付価格976円)をバネに同高値1001円をつけ、200円幅の調整をした。PER評価では投資採算圏外となるが、PBRでは0.4倍と下げ過ぎを示唆しており、再騰思惑を高めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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