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【インタビュー】ストリーム:劉海涛社長に『展望』を聞く
高人気の『ECカレント』を運営するインターネット通販大手のストリーム<3071>(東マ)。家電、PCのほかにスポーツ用品などの商材拡大に取り組んでいる。劉海涛社長に聞いた。[写真拡大]
高人気の『ECカレント』を運営するインターネット通販大手のストリーム <3071> (東マ)。家電、PCのほかにスポーツ用品などの商材拡大に取り組んでいる。劉 海涛社長に聞いた。
――東日本大震災の影響はいかがでしたか。
【劉社長】 震災直後には被災地への配送がストップし、注文のキャンセルも発生するなどの影響がありました。その後は物流業務に人員を厚く配置し商品の発送に注力して、お客さまに不便のかからぬよう取り組みました。被害の発生した青森、岩手、宮城、福島、茨城の5県に対する売上比率の少ないこともあって収益の影響は比較的軽微でした。なお、震災による直接的な損失は商品の破損による特別損失300万円に留めることができました。
――第1四半期(2~4月)では前年同期比、増収増益決算で、とくに、営業利益は27.8%増益と2ケタの伸びでしたが。
【劉社長】 震災後に余震が続いたことでインターネット通信販売を利用した「巣籠もり」消費の傾向が強まったことがあると思います。商品では単価下落により値頃感の出た薄型テレビやレコーダの売上が大幅に伸び、「省エネ家電」関連では洗濯機や冷蔵庫に加え、照明機器などの販売が伸びました。とくに、震災関連では無停電電源装置が品切れとなるほどでした。ただ、パソコンやデジタルカメラは比較的低調な推移でした。一方、費用面では昨年から物流センターを自社運営に切り替え、物流関係費用を削減したことが利益に貢献しました。
★太陽電池関連資材など中国事業も堅調
――中国訪問はどの程度ですか。向こうの状況はいかがですか。
【劉社長】 上海の子会社「上海思多励国際貿易」の社長もやっているので、大体月1回ペースの訪問です。扱っている商品は3分野で、(1)携帯電話・パソコン・家電・自動車部品用の各種塗料、(2)太陽電池関連のバックシート、インターコネクタなど、(3)食品関係のトレハロース、香料などです。トレハロースは放射能問題で中国が輸入禁止している影響で落ちていますが、それ以外は多少の波はありますが、総じて堅調です。
★第1四半期のネット来店客数は3284万人と急増
――新事業への展開があるようですね。
【劉社長】 当社は『ECカレント』など3つの人気と注目度の高いサイトを運営し、インターネット通販の大手という強みがあります。たとえば、ネットへの来店客数は第1四半期では約3284万人(前年同期1254万人)を誇っています。この強いサイトを活用して家電、パソコンだけでなく、新しい商材開発に取り組んでいます。このための人材も強化しています。既にスタートしている時計、自転車などは好調です。大手スポーツ用品会社との提携によりスポーツ用品への展開、さらにワイン、サプリメントなどの健康関連などにも力を入れます。
――2012年1月期はいかがですか。
【劉社長】 今年の梅雨明けは早かったものの、その後の天候不順の影響を受けています。又、昨年売上を牽引した液晶テレビは、地デジ移行で買い替えが一巡し、需要喚起を狙った値下げ等が予想され、下期は厳しい状況が予想されます。尚、第2四半期(2~7月)決算の発表を控えていますので今は具体的な数字は申し上げられません。
―ありがとうございました。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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