【注目の決算発表】Fエスコはストップ高、前期業績上ぶれ着地に今期純益黒字転換オン

2011年8月16日 17:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ファーストエスコ(Fエスコ) <9514> は16日、ストップ高となる7000円高の4万400円まで買い進まれ4400円高の3万7800円と6営業日続伸した。15日大引け後に6月期決算を発表、前期は、今年5月の上方修正値を上ぶれて着地し、今期は続伸し純利益が、5期ぶりの黒字転換を予想したことを評価し、原発事故・電力不足関連株人気を高めて買い増勢となった。

  前期業績は、売り上げが5月の増額値を上ぶれ前々期0.7%減と連続減収率を縮め、経常利益は1億3000万円(前々期比は9億8900万円の赤字)と黒字転換幅を拡大した。電力不足懸念でオンサイト自家発電の稼働を向上させ、グリーンエナジー事業の木質バイオマス発電所2基を高稼働させたことが寄与した。純利益は、逆に白河ウッドパワーの株式を50%譲渡し、貸付債権の貸倒引当金を計上したため5月修正値より2億8300万円下ぶれて11億4300万円の赤字(前々期は28億7000万円の赤字)と水面下推移となった。

  今期は、省エネルギー支援サービスとグリーンエナジー事業に経営資源を集中し、売り上げは、10%減と連続減収となるが、経常利益は、3億5000万円(前期比2.6倍)と大幅続伸し、純利益は3億円と2007年6月期以来の黒字転換を予想している。

  株価は、東日本大震災発生で白河ウッドパワーの稼働が停止したことから年初来安値5190円まで急落したが、同子会社の稼働再開とともに復興関連株思惑を高めて同高値5万5800円まで大化け、半値押し水準でもみ合っていた。ストップ高でPERは19倍台とやや割高となるが、材料株人気を高め一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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